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【1月4日の香港市場】

2017.01.04 18:26

 主要指数はまちまちだった。ハンセン指数は前日比0.07%安の2万2134.47ポイント、H株指数は0.19%安の9440.99ポイントと、いずれも5営業日ぶりに小幅ながらも反落。一方のレッドチップ指数は小幅に5日続伸し、0.27%高の3611.08ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で525億200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が5億9300万元、深セン経由が2億5800万元だった。

 前日の米国市場ではダウ平均が反発したものの、ニューヨークWTI原油先物が2週ぶりの安値に調整。外為市場で米ドル高が進んだことが背景にあり、これにより人民元の先安感が一段と広がると、本日の香港市場は戻り売りが優勢の展開になった。さらにインターバンク市場でも短期金利の上昇圧力が鮮明となり、流動性低下の状況が旧正月明けまで継続するとの警戒感が広がったことも地合いを重くした。一方で12月の中国製造業PMIは強い値を示しており、底堅い実体経済の動きが下値を抑えた。主要指数は小動きに終始。最終的にハンセン、H株の両指数は小幅に反落した一方、レッドチップ指数は底堅く推移し、プラス圏で引けた。

 原油相場の下落を受け、中国石油天然気(00857.HK)が1.20%安、中国石油化工(00386.HK)が0.89%安と、石油株が軟調。また、乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)がさえず、1.32%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。本土・香港のインターバンク市場で引き続き資金逼迫感が残っており、金融セクターが概ね低迷。浙商銀行(02016.HK)が1.78%安、恒生銀行(00011.HK)が0.88%安、中国工商銀行(01398.HK)が0.64%安、中国民生銀行(01988.HK)が0.59%安と、銀行株が指数の重しになった。個別では高級腕時計の販売業を手がける亨得利(03389.HK)が7.27%安。成長余地が大きい本土市場からの撤退に追い込まれたことが嫌気された。

 一方、石炭最大手の神華能源(01088.HK)が3.27%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。欧州系投資銀行によるレーティング引き上げなどが好感された。エレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)は低価格の仮想現実(VR)ヘッドセットを正式発表し、2.29%高としっかり。好調な米国経済の動向も織り込まれ、輸出関連のIT機器・部品メーカーが堅調だった。舜宇光学科技(02382.HK)が7.48%高、富智康集団(02038.HK)が1.60%高、瑞声科技(02018.HK)が1.27%高。

 個別では送変電設備会社の東北電気(00042.HK)が4.90%高。業績低迷が続く中で明らかにされた増資計画では大型コングロマリットの海航集団が出資することが判明。これが思惑買いを呼んだもようだ。(中国部・畦田)

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