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【12月29日の香港市場】

2016.12.29 18:06

 主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比0.16%高の2万1790.91ポイント、H株指数は0.13%高の9312.76ポイント、レッドチップ指数は0.04%高の3548.70ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で525億2300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が36億6000万元、深セン経由が4億3600万元だった。

 ニューヨーク市場は利益確定売りが広がり、ダウ平均が3日ぶりに反落。外部環境の悪化を受け、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付いた。だが、外国為替市場で香港ドル安に一服感が出たこともあり、香港からの資金流出懸念がやや後退し、香港地場系銘柄の一角が買い戻された。前場は大きく下げた本土系銀行株の一角も下落幅を縮小。主要指数は後場の終盤から前日終値を挟んで一進一退となり、小幅高で引けた。年末が近づき、売買代金は低水準。こうしたなか人民元安を背景に、本土マネーが香港株を物色しており、上海経由の買越額は昨日に続いて高水準だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日の上昇率4位だったテンセント(00700.HK)が続伸し、本日は同1位の2.17%高。来月9日にリリースされる微信(WeChat)のマイクロアプリについてポジティブな評価が相次ぎ、これが材料視された。香港ドル安の一服感を好感し、信和置業(00083.HK)が上昇率3位の1.40%高など、香港系不動産株の一角も堅調だった。主力の消費関連株は続伸し、中国旺旺(00151.HK)が0.62%高、蒙牛乳業(02319.HK)が0.54%高。昨日の上昇率1位だった中国建設銀行(00939.HK)は寄り付きから利益確定売りに押され、一時は下落率が2%を超えたが、終盤で下げ幅を縮め、前日比変わらずで引けた。

 一方、ニューヨーク市場で金融株が売られたことを嫌気し、AIA(01299.HK)が下落率1位の1.25%安となり、ハンセン指数の重荷となった。このほか本土系の石油株や不動産株も売られた。(中国部・千原)

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