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【12月29日の中国本土市場】
2016.12.29 17:20
主要指数はB株を除き下落した。上海総合指数は前日比0.19％安の3096.09ポイントと3日続落。一方でB株指数は341.84ポイントと、かろうじて反発した。深セン市場は深セン成分指数が0.27％安の1万159.44ポイントと3日続落したが、B株指数は0.12％高の1125.17ポイントと僅差で4日続伸した。両市場の売買代金は前日比で約1割増加し、概算で3850億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は3億2500万元の売り越し。一方の「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億4900万元の買い越しだった。
本土市場はやや神経質な地合いとなり、5割半の銘柄が値下がりした。上海総合指数は節目の3100ポイントを割り込んで小安く寄り付くと、前引けから後場初めにかけてプラス圏を回復する場面もみられたが、結局はもみ合いながらも僅差で続落した。年末の資金繰りを背景に、金融市場は本日も流動性が低下。レポ金利が急騰し、個人投資家のマインドを重くした。また、外為市場で人民元安が対米ドル進行して7元突破が目前に迫ったことや、前日の米国株の急反落も悪材料視された。それでも複数の統計を通じて国内経済の先行き見通しは改善。また、政策期待も続き、下値は限られた。
中国政府が石油製品価格の引き上げを決定。ただ、すでに織り込み済みであり、材料出尽くしから中国石油化工'A'（600028.SS）が2.52％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.99％安、中海油田服務'A'（601808.SS）が0.62％安と、石油株が軟調だった。造船セクターが振るわず、中船防務'A'（600685.SS）が3.93％安、中国船舶（600150.SS）が2.38％安、船舶重工（601989.SS）が1.78％安。農業関連のテーマ株もさえず、第一トラクター'A'（601038.SS）が3.00％安、揚農化工（600486.SS）が2.79％安、新洋豊肥業（000902.SZ）が3.17％安。個別では小型映像カメラを生産する保千里（600074.SS）は情報開示の規則違反の疑いが浮上し、ストップ安と売り込まれた。
一方で国際金相場の反発基調を好感し、山東ゴールド（600547.SS）が2.21％高、中金ゴールド（600489.SS）が1.34％高など、金鉱株がしっかり。大規模な再編の過程にある中航地産（000043.SZ）と中潤資源（000506.SZ）への買いが膨らみ、いずれもストップ高で大引け。また、PPP（官民パートナーシップ）の関連政策が近く出されるとの観測から、中国電建（601669.SS）が2.51％高、中国建築（601668.SS）が2.46％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が2.27％高、葛洲ハ（600068.SS）が1.21％高と、建設が上昇。
なお、B株市場はA株に比べると堅調で、6割弱の銘柄が上昇。上海B株では上海鼎立科技（900907.SS）が筆頭株主の変更などを受けて上昇率2位の1.64％高だった。（中国部・畦田）
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