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【12月28日の香港市場】
2016.12.28 18:14
連休明けの香港市場は、主要指数がいずれも3日ぶりに反発した。ハンセン指数は前営業日比0.83%高の2万1754.74ポイント、H株指数は1.29%高の9300.63ポイント、レッドチップ指数は1.03%高の3547.07ポイントだった。メインボードの売買代金は連休前最終日に比べ約2%増加し、概算で514億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が45億1300万元、深セン経由が3億3000万元だった。
連休明けのニューヨーク市場はダウ平均が続伸。出遅れ感のあったIT(情報技術)株が買われ、ナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。本日の香港市場は投資マネーが香港ドルから米ドルにシフトすることへの警戒感を背景に、香港地場系の銘柄が軟調。その一方で本土系の銘柄が買われた。ハンセン指数は前場にかけて概ねマイナス圏で推移していたが、本土系の銘柄が買われたことで、後場から上げ幅を広げた。本土系のH株指数やレッドチップ指数は前場から上げ幅を拡大し、高値圏で引けた。年末が近づいていることから、商いは低調だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の銀行株の上昇が目立った。中国建設銀行(00939.HK)が上昇率1位の4.80%高だったほか、中国銀行(03988.HK)が1.19%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.11%高、交通銀行(03328.HK)が1.09%高。時期を選んで預金準備率を引き下げるべきと、中国の銀行当局者が本日開催のフォーラムで発言し、金融緩和への期待感が強まったもようだ。金利に敏感な本土系不動産株も堅調となり、華潤置地(01109.HK)が0.57%高、中国海外発展(00688.HK)が0.24%高だった。
瑞声科技(02018.HK)は上昇率2位の3.40%高。主要顧客である米アップルの株価が上昇し、これに連れ高した。テンセント(00700.HK)は四維図新(002405.SZ)やシンガポール政府投資公社(GIC)と提携し、オランダのデジタルマップ関連会社に出資することを手がかりに、上昇率4位の2.17%高となった。
原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が1.35%高。連休前に大きく下げていた神華能源(01088.HK)は反発し、1.25%高だった。このほか消費関連株の上昇が堅調で、蒙牛乳業(02319.HK)が上昇率3位の2.64%高だったほか、恒安国際(01044.HK)が1.27%高、中国旺旺(00151.HK)が1.04%高だった。一方、香港ドル金利の上昇傾向を嫌気し、香港系の銀行株や不動産株の下げが目立った。
そのほかの銘柄では、中海石油化学(03983.HK)が12.56%高。主要製品の尿素やリン酸二アンモニウム(DAP)について、来年から輸出関税が撤廃されることから、国内価格が上昇に向かうとアナリストが予想し、これが材料視された。龍源電力(00916.HK)は発行体格付けが引き上げられたことを好感し、4.16%高だった。(中国部・千原)
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