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【12月28日の中国本土市場】
2016.12.28 17:10
主要指数は深センB株を除き下落した。上海総合指数は前日比0.39%安の3102.23ポイントと続落。B株指数は0.76%安の341.09ポイントと反落した。深セン市場は深セン成分指数が0.42%安の1万187.15ポイントと続落したものの、B株指数が0.02%高の1123.77ポイントと僅差で3日続伸。両市場の売買代金は前日比で約3%減少し、概算で3515億元の薄商いだった。なお、本日再開した「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は7億8500万元の売り越し。一方の「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買いが上回り、買越額は3億8500万元だった。
本土市場は約6割の銘柄が値下がりした。上海総合指数は概ね小安く推移。大引け間際に3100ポイントを割り込む場面もあったが、終値はかろうじて同台を維持した。年末が近づき資金の逼迫感は鮮明で、金融市場では短期金利が上昇。流動性が一段と低下し、薄商いが全体の地合いを重くした。保険当局が投資型保険商品への監督を一段と強化し、複数の保険会社に対して一部業務停止や立入検査の実施などを決めたことも保険マネー流出への警戒感につながり、投資家心理を冷やした。一方で実体経済をみると、前日発表された11月の工業企業利益額が引き続き好材料となった。産業ごとの新5カ年計画への期待感などもみられ、指数の下げ幅は限られた。
資金流動性の低下を受け、金融セクターが低迷。中信銀行'A'(601998.SS)が1.55%安、寧波銀行(002142.SZ)が0.89%安、北京銀行(601169.SS)が0.61%安と銀行株がさえない。また、大都市を中心に不動産引き締め策がさらに強まる見通しであり、不動産セクターが全般的に低迷した。蘇寧環球(000718.SZ)が9.58%安、上海市北高新'A'(600604.SS)が3.85%安、上海世茂(600823.SS)が1.95%安、信達地産(600657.SS)が1.61%安。
海運株も軟調に推移し、中遠海運特種運輸(600428.SS)が1.43%安、中遠海運控股'A'(601919.SS)が0.93%安だった。また、民間保険会社による主要な買い対象だった建設大手の中国建築(601668.SS)が3.24%安。機関投資家の保有株売却への警戒感が広がった。
一方、資産再編の関連銘柄が物色された。親会社による資産注入計画が進むベストトンHD(600640.SS)が6.44%高で大引け。海外の銅生産企業の100%子会社化が完了した鵬欣資源【売付のみ】(600490.SS)は1.28%高だった。筆頭株主が交代する見通しの中潤資源(000506.SZ)が3.14%高。
なお、B株市場もA株に連れ安し、6割強の銘柄が下落。もっとも、深センB株では深セン市政府系の銘柄が物色され、深セン紡織(200045.SZ)が4.87%高、*ST南山電力(200037.SZ)が1.14%高など、堅調。指数の上昇に寄与した。(中国部・畦田)
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