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【12月22日の中国本土市場】

2016.12.22 17:07

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも続伸し、上海総合指数が前日比0.06%高の3139.55ポイント、B株指数が0.43%高の345.22ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小反落し、0.06%安の1万306.92ポイント。B株指数は小幅に続伸し、0.07%高の1129.44ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8%減少し、概算で3971億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は8億4900万元の売り越しだったが、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は3億9000万元の買い越しだった。

 上海総合指数は方向感を欠く展開。朝方は前日終値を挟んで一進一退。その後は後場の中盤まで小幅安で推移。後場の終盤で再び一進一退となり、小幅高で引けた。上海市場は下落した銘柄の方が多かったものの、大型株が堅調だったことで、上海総合指数は小幅高となった。深セン市場は全体の5割半の銘柄が下落した。

 上海A株市場では混合所有制改革(民間資本の導入)が引き続き材料視され、中国核建(601611.SS)が5.80%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が4.34%高、中国聯合網絡通信(600050.SS)が4.20%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.90%高。上海市政府系の銘柄も上昇が目立ち、上海市北高新'A'(600604.SS)がストップ高だったほか、上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)が6.92%高、上海電力(600021.SS)が5.93%高だった。こうしたなか時価総額の大きな銀行株が総じて軟調となり、上海総合指数の重荷となった。個別の材料があった銘柄では、江蘇呉中実業(600200.SS)が5.22%安。重役5人がインサイダー取引の疑いで調査を受けることが嫌気された。

 深センA株市場では3カ月ぶりに売買を再開した渤海金控(000415.SZ)がストップ高。米国のCITグループから航空機リース事業を買収する計画が材料視された。浙江万里揚(002434.SZ)は奇瑞汽車の変速機事業を買収する計画を手がかりに1.01%高。海利得新材料(002206.SZ)は筆頭株主が株式分割(無償交付)を提案したことを好感し、4.31%高だった。2カ月ぶりに売買を再開した跨境通宝(002640.SZ)は9.28%安。越境EC会社の買収と増資が深セン証券取引所に承認されたが、材料出尽くし感から利益確定売りに押された。

 上海B株市場は全体の6割の銘柄が上昇した。深センB株市場は上昇銘柄の方がやや多かった。(中国部・千原)

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