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【12月21日の香港市場】

2016.12.21 17:53

 主要指数はいずれも小反発した。ハンセン指数は5日ぶりに上昇し、前日比0.37%高の2万1809.80ポイント。H株指数は0.51%高の9331.63ポイントと、6日ぶりに反発した。レッドチップ指数は0.20%高の3572.20ポイントと3日ぶりに上昇。メインボードの売買代金は概算で476億1400万HKドル。前日比で1割減少し、約11週ぶりに500億HKドルを割り込む薄商いだった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が16億3700万元、深セン経由が3億4500万元の買い越し。

 トランプ次期政権の大規模な景気対策への期待感が続き、前日の米国株市場ではダウ平均が過去最高値を更新。2万ドル到達も秒読み段階に入った。これが更なる世界的なリスクオンにつながり、本日の香港株市場にも追い風となった。主要指数はいずれもプラス圏での値動きに終始。A株市場の反発も支援材料になった。もっとも、中国の為替・債券・不動産市場の先行き不透明感は燻り続け、指数の上げ幅は限られた。

 足元調整が続いていた保険株に押し目買いが入った。生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)が2.51%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。損保最大手の中国人民財産保険(02328.HK)も0.99%高と買い戻された。中国人民銀行(中央銀行)による積極的な資金供給を受け、金融市場の流動性低下への懸念がやや後退。これを受けて地方銀行が動意付き、徽商銀行(03698.HK)が4.80%高、重慶農村商業銀行(03618.HK)が1.34%高だった。このほか、混合所有制改革(民間資本の導入)の加速が織り込まれ、複数セクターの国有大手が急伸。中国東方航空(00670.HK)が8.43%高、中国南方航空(01055.HK)が4.20%高、中国国際航空(00753.HK)が2.60%高と、三大航空株が切り返した。また、石油制度改革のプラン発表が近いとの観測から、中国石油天然気(00857.HK)が1.53%高、中国石油化工(00386.HK)が1.25%高と、石油大手も堅調だった。

 本土系以外では、マカオのカジノ大手が上昇。クリスマス、年末年始での利用者増加を織り込み、サンズチャイナ(01928.HK)が1.99%高、銀河娯楽(00027.HK)が1.64%高だった。個別ではセメント大手の北京金隅(02009.HK)が1.54%高。総額50億元に上る債務の株式化で銀行側と合意し、これが好感された。新華通訊頻媒(00309.HK)は株式交換による公開買付の提案を受けたことを明らかにし、取引を再開。19.44%高と急騰した。

 一方で香港地場系の一角が逆行安。長江基建集団(01038.HK)が1.21%安、九龍倉集団(00004.HK)が0.87%安、恒隆地産(00101.HK)が0.84%安、利豊(00494.HK)が0.80%安など低迷し、ハンセン指数の上げ幅を縮めた。ニューヨークの金相場が10カ月ぶりの安値に後退したことから、恒興黄金(02303.HK)が5.96%安、中国黄金国際(02099.HK)が1.00%安と、金鉱株がさえない。(中国部・畦田)

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