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【12月20日の香港市場】

2016.12.20 18:08

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は4日続落し、前日比0.47%安の2万1729.06ポイントだった。H株指数は1.00%安の9283.41ポイントとなり、5日続落。レッドチップ指数は0.52%安の3564.78ポイントと続落した。メインボードの売買代金は前日比で約4%減少し、概算で537億4600万HKドルにとどまった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が7億7200万元、深セン経由が2億6800万元の買い越しだった。

 本日の香港市場は商いが伸び悩み、昨日に続いて神経質な地合いとなった。主要指数は朝方こそ底堅かったが、その後は軟調に推移。ハンセン、レッドチップの両指数は下げ幅が限られたが、H株指数の下落率は1%に達し、9300ポイントを割り込んだ。同ポイントを割り込むのは、今年8月8日以来。トルコでのロシア大使射殺事件、ドイツでのトラック突入テロとテロ事件の発生が相次ぎ、投資家心理が悪化。また、人民元安、短期金利の上昇、米中関係の悪化なども引き続き悪材料視された。

 ドイツでのテロ事件発生を受け、欧州金融大手のHSBC(00005.HK)が1.96%安で大引け。ハンセン指数構成銘柄の下落率2位に沈み、指数の足を引っ張った。金融緩和の後退、これまで簿外だった理財商品のリスク評価対象への組入れなどが嫌気され、本土系銀行株が概ね続落。鄭州銀行(06196.HK)が4.67%安、重慶銀行(01963.HK)が2.42%安、中国光大銀行(06818.HK)が2.00%安、交通銀行(03328.HK)が1.08%安に沈んだ。

 深センA株に重複上場するH株が総じて売られ、建機大手の中聯重科(01157.HK)が9.47%安と急落した。山東新華製薬(00719.HK)が2.39%安、万科企業(02202.HK)が2.02%安、中国国際コンテナ(02039.HK)が1.58%安。また、高速道路株が下落。四川高速道路(00107.HK)が11月の通行料収入の減少を受けて3.60%安に沈むと、安徽高速道路(00995.HK)が2.11%安、深セン高速道路(00548.HK)が0.73%安と、ほかの道路株も連れ安した。

 一方、リスク回避の公益インフラ買いから、中電控股(00002.HK)が0.69%高、電能実業(00006.HK)が0.65%高と、香港系の公益株が堅調。本土系では通信大手の中国移動(00941.HK)が1.55%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。4G基地局の整備目標が前倒しで達成されたことが好感された。(中国部・畦田)

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