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【12月20日の中国本土市場】
2016.12.20 17:48
主要指数はそろって続落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.48%安の3102.87ポイント、B株指数は0.76%安の342.01ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.36%安の1万245.33ポイント、B株指数は0.43%安の1125.18ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約4%減少。概算で3844億元にとどまり、連日の4000億元割れとなった。また、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売りが膨らみ、売越額は一気に26億3700万元に拡大。一方の「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買いが多かったものの、買越額は1億7000万元に縮小した。
本土市場は昨日に続いて神経質な地合いに終始した。上海市場は5割以上の銘柄が値下がりし、上海総合指数も軟調に推移。終値こそ僅差で3100ポイント台に乗せたものの、ザラ場は割り込む場面が目立った。深セン市場は値上がり数がやや多かったが、大型株が足を引っ張り、深セン成分指数は小幅安で引けた。米国の来年の利上げ見通しが一段と強まったこともあり、外為市場で人民元安が進行。また、中国人民銀行(中央銀行)が来年の銀行検査で簿外の理財商品をリスク評価に加える方針が伝わると、金融市場の先行き不透明感が意識されて金利が上昇し、投資家心理を圧迫した。
住宅市場の減速がリスク回避の売りにつながり、多くの不動産株が低迷。上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)は前日急伸した反動もあり、5.81%安に沈んだ。大手の万科企業'A'(000002.SZ)は引き続き資産再編の中止や大株主による保有株売却リスクなどの悪材料に曝され、3.64%安と続落。鉄鋼セクターが軟調となり、方大スチール(600507.SS)が4.76%安、鞍鋼'A'(000898.SZ)が4.51%安、武漢鋼鉄(600005.SS)が3.43%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が3.04%安に沈んだ。また、新たなリスク評価手法の導入を受け、銀行セクターが続落。中信銀行'A'(601998.SS)が2.56%安、南京銀行(601009.SS)が2.03%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.15%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.67%安とさえず、指数の足を引っ張った。
一方、港湾セクターがしっかり。大連港'A'(601880.SS)が5.05%高、営口ポート【売付のみ】(600317.SS)が3.45%高、再編が完了した唐山港(601000.SS)が1.48%高だった。ディフェンシブな医薬株の一角に買いが入り、沃華医薬(002107.SZ)がストップ高、百霊製薬(002424.SZ)が5.84%高、羚鋭製薬(600285.SS)が2.89%高。家電大手のTCL集団(000100.SZ)は半導体ディスプレイ事業の「裏口上場」計画が取り止めになり、本日取引を再開。計画の中止は悪材料となったが、売買停止中の地合いが織り込まれ、2.54%高で再開後初日の取引を終えた。
なお、B株市場は幅広い銘柄が下落。だが、深センB株では大型株の長安汽車(200625.SZ)が0.83%高と底堅く、指数の下げ幅を縮めた。(中国部・畦田)
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