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【12月19日の香港市場】
2016.12.19 18:15
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は3日続落し、前営業日比0.85%安の2万1832.68ポイントだった。H株指数は0.98%安の9377.43ポイントとなり、4日続落。レッドチップ指数は1.15%安の3583.56ポイントと反落した。メインボードの売買代金は先週末に比べ2割以上も減少。概算で557億6400万HKドルにとどまり、約3週間ぶりに600億HKドルを割り込んだ。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が8億6500万元、深セン経由が3億300万元の買い越しだった。
高値警戒感を背景に、先週末のニューヨーク市場ではダウ平均が小幅に反落。さらに南シナ海をめぐる米中関係の緊迫化が投資家心理を悪くし、週明けの香港株市場は売りが先行した。また、中国の住宅市場の減速、中央経済工作会議で来年の金融政策が“慎重かつ中立的”と決まったことなども、悪材料視された。主要指数はいずれも寄り付き直後に下げ幅を広げると、その後は概ね安値圏でのもみ合いが続いた。
全国70都市の住宅価格統計で11月に伸びが鈍化したことから、本土系の不動産株がさえない。華潤置地(01109.HK)が1.81%安、中国海外発展(00688.HK)が1.43%安。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)は資本再編計画が中止に追い込まれたことに加え、大株主傘下の保険会社に当局の立ち入り検査が入ったという報道も嫌気され、3.20%安に沈んだ。同社株に積極的に投資している中国恒大(03333.HK)も1.58%安。米国の利上げを受けた先週末の香港の不動産市場で取引が低迷したことから、香港地場系の不動産株も下落。恒隆地産(00101.HK)が1.77%安、長江地産(01113.HK)が1.29%安に沈んだ。
また、中央経済工作会議を経て金融緩和への期待感が後退し、本土系金融株が概ね軟調。特に地場銀行がきつい下げに見舞われ、青島銀行(03866.HK)が10.75%安、徽商銀行(03698.HK)が3.81%安、盛京銀行(02066.HK)が3.12%安だった。個別では非鉄大手の中国アルミ(02600.HK)が1.24%安。子会社が起こした環境汚染事故が嫌気された。
一方、鉄道業界で「混合所有制改革」(民間資本の導入)が進むとの観測から、広深鉄路(00525.HK)が3.42%高。環境関連の銘柄も物色され、発電所の脱硫・脱硝装置のサプライヤーである大唐環境(01272.HK)が11.94%高。冬場の暖房需要による大気汚染の拡大が織り込まれた。個別では通信ソリューション会社の中国全通(00633.HK)が9.33%高。同社に対する外部からのネガティブレポートに強く反論する公告を出したことが奏功し、買い戻された。天順証券(01141.HK)は中国民生銀行(01988.HK)や中国華融資産管理(02799.HK)が出資する可能性が浮上し、12.50%高と急騰した。(中国部・畦田)
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