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【12月16日の香港市場】
2016.12.16 18:10
主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に続落し、前日比0.17％安の2万2020.75ポイント。H株指数は0.09％安の9470.33ポイントとなり、僅差で3日続落。レッドチップ指数は3日ぶりに小反発し、0.09％高の3625.43ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約11％減少し、概算で716億9900万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が4億900万元の買い越しに転じ、深セン経由も3億4300万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場はダウ平均が小反発。米長期金利の上昇を受け、金融株が買われた。一方、香港市場は米国の金利上昇を背景に、投資マネーが香港ドルから米ドルにシフトすることへの警戒感が強まった。本日の香港市場は主要指数が小安く寄り付き、その後は前日終値付近での小動きとなった。後場の終盤でいずれも下げに転じたが、レッドチップ指数はクロージング・オークション・セッション（CAS）で上げに転じた。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。下落率1位は蒙牛乳業（02319.HK）の2.59％安。16年12月本決算で赤字転落する見通しを発表したことを受け、アナリストが目標株価を引き下げたことが嫌気された。米国の金利上昇で投資マネーが香港から流出することへの警戒感を背景に、主な香港系の不動産株や銀行株が売られた。昨日まで中国本土で10年物国債の先物価格が大幅安（利回りは上昇）となっていたことが影響し、本日も本土系の金融株が軟調だった。
一方、ニューヨーク市場で金融株が買われた影響で、米系保険会社のAIA（01299.HK）が上昇率1位の1.48％高となり、ハンセン指数の下げ幅縮小に寄与した。昨日の下落率2位だった中国海洋石油（00883.HK）は反発し、本日は0.59％高。崑崙能源（00135.HK）は割安感を材料にアナリストが投資判断を引き上げたことが織り込まれ、0.50％高だった。（中国部・千原）
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