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【12月16日の中国本土市場】
2016.12.16 17:17
主要指数は小幅に上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.17％高の3122.98ポイントと3日ぶりに反発。B株指数は4日続伸し、0.38％高の346.72ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、0.76％高の1万334.75ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.34％高の1134.22ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で5％減少し、概算で4338億元にとどまった。また、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は3億5800万元の買い越しに転じた。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は引き続き買いが多く、買越額は9億3300万元だった。
週末の本土市場は約7割の銘柄が上昇。上海総合指数は前日終値を挟んで小幅にもみ合い、最終的に反発して引けた。中国人民銀行（中央銀行）が中期流動性ファシリティを通じて3940億元を金融機関に供給。買いオペによる資金供給も実施した。これにより金融市場の資金逼迫感がやや弱まると、今週急落していた国債先物が上昇し、地合い改善につながった。また、中央銀行が各銀行に対しノンバンク向けの融資を要請したことも好感された。一方で当局幹部が保険会社による株式投資の規制強化で具体案を示したことが嫌気され、指数は小幅な上昇にとどまった。
北京市周辺でPM2.5の注意報が出されたことから、環境保護関連の銘柄が上昇。凱迪生態環境（000939.SZ）が6.52％高、菲達環保（600526.SS）が3.14％高、竜浄環保（600388.SS）が1.45％高、偉明環保（603568.SS）が1.45％高、だった。対米ドルの人民元レートで7元割れが近づくなか、賽輪金宇（601058.SS）が2.16％高、正泰電器（601877.SS）が1.49％高など、人民元安の恩恵を受けやすい輸出関連株の一角が堅調だった。また、製紙大手の間で製品価格引き上げの動きが進んでおり、甘蔗化工廠（000576.SZ）がストップ高、太陽紙業（002078.SZ）が1.51％高、東風印刷（601515.SS）が0.85％高と、製紙セクターが上昇。メディアセクターが買われ、当代東方（000673.SZ）が7.80％高、安徽新華メディア（601801.SS）が6.73％高、北京バスメディア（600386.SS）が5.59％高、浙報メディア（600633.SS）が4.67％高。
一方で中国船舶（600150.SS）が4.62％安、中船防務'A'（600685.SS）が2.53％安、船舶重工（601989.SS）が2.45％安、中国船舶動力（600482.SS）が2.42％安など、造船セクターが下落。足元の急速な金下落が嫌気され、金鉱株がさえない。山東ゴールド（600547.SS）が2.01％安、中金ゴールド（600489.SS）が1.07％安。金相場の急落が非鉄金属全体の調整リスクを意識させ、中国アルミ'A'（601600.SS）が3.89％安、雲南馳宏（600497.SS）が3.30％安、雲南銅業（000878.SZ）が2.42％安。
B株市場も幅広い銘柄が買い戻された。深センB株では深セン中国自転車（200017.SZ）に買いが集まり、上昇率1位の7.80％高と急騰した。（中国部・畦田）
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