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【12月15日の香港市場】

2016.12.15 18:25

 主要指数はそろって大幅安。ハンセン指数は3日ぶりに反落し、前日比1.76%安の2万2059.40ポイント。H株指数は2.33%安の9479.16ポイント、レッドチップ指数は1.74%安の3621.92ポイントと、いずれも続落した。メインボードの売買代金は前日に比べ約31%増加し、概算で808億100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が2億5500万元の売り越しに転じた一方、深セン経由は4億7100万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が8日ぶりに反落。大方の予想通りに米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを決定したが、来年の利上げ回数の予測が当初の1回から3回に増えたことが嫌気された。債券市場では金利が上昇し、外国為替市場では米ドル高が進んだ。投資マネーが香港ドルから米ドルにシフトすることへの警戒感が一段と高まり、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場も軟調に推移した。ハンセン指数はザラ場で2万2000ポイントを割る場面もあったが、終値での大台割れは免れた。メインボードの売買代金は9日ぶりに800億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄は全面安。中国本土の債券市場で国債先物価格が大幅安となり、これを受けて本土系の金融株が売られた。保険株では中国人寿保険(02628.HK)が下落率1位の3.94%安だったほか、平安保険(02318.HK)は2.03%安。銀行株では交通銀行(03328.HK)が下落率3位の3.41%安だったほか、中国工商銀行(01398.HK)が2.97%安、中国建設銀行(00939.HK)が2.97%安だった。中国本土の国債市場をめぐっては、個人投資家による債券現先取引に対するレバレッジ規制が強化されたばかりだが、そこに米国債の金利上昇が影響し、本日の大幅安につながった。

 米ドル高を受けて原油相場が下落したことを嫌気し、石油株も軟調。中国海洋石油(00883.HK)が下落率2位の3.46%安だった。石炭最大手の神華能源(01088.HK)は続落し、本日は2.83%安。石炭価格が11月中旬から下落局面に入っていると国家統計局が明らかにし、これが材料視された。昨日の上昇率1位だった利豊(00494.HK)は反落し、本日は下落率4位の3.23%安。米国の利上げが加速すれば香港ドル金利の上昇ペースも強まることが懸念され、香港系不動産株も軟調。恒隆地産(00101.HK)が下落率5位の3.11%安だった。香港特別行政区の梁振英・行政長官が今後も住宅価格の抑制策を緩めない考えを示し、これも逆風となった。

 崑崙能源(00135.HK)は割安感を材料にアナリストが投資判断を引き上げたことを受け、0.16%安と下げ渋った。昨日の下落率1位だった百麗国際(01880.HK)だが、本日は0.22%安にとどまった。(中国部・千原)

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