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【12月14日の中国本土市場】
2016.12.14 17:28
主要指数は上海B株を除き、小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.45％安の3140.53ポイント、一方のB株指数は小幅に続伸して0.14％高の344.97ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.96％安の1万232.81ポイント。B株指数が0.08％安の1132.95ポイント。両市場の売買代金は前日比で2％増加し、概算で4689億元だった。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億2600万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は8億7400万元の買い越し。
本日の本土市場は神経質な地合いに終始。上海総合指数はもみ合いながらも小幅安で取引を終了し、深セン成分指数は大引けにかけて下げ幅を広げた。上海市場は6割、深セン市場は6割半の銘柄が下落。保険当局が前日に保険各社を緊急招集したうえで、当局トップは投機的な株式投資に対して厳しく監督する姿勢を示した。また、銀行当局トップも各銀行に対しリスク管理の強化を要請。こうした当局の姿勢が金融市場の資金逼迫、需給悪化の懸念を強め、地合いを悪くした。一方で足元の統計発表を通じて国内経済の底堅さを織り込む動きもみられ、下げ幅は限られた。
主要都市での住宅市況の減速が意識され、不動産株が概ね軟調だった。万科企業'A'（000002.SZ）が3.33％安、金融街（000402.SZ）が2.33％安、緑地HD（600606.SS）が1.21％安。住宅市況の影響を受けやすい鉄鋼・建設株の売りが目立ち、鞍鋼'A'（000898.SZ）が7.85％安、中国建築（601668.SS）が5.37％安、武漢鋼鉄（600005.SS）が4.48％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が4.45％安、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.94％安、河鋼（000709.SZ）が3.45％安など。国有企業改革の関連で前日に買われた通信大手の中国聯合網絡通信（600050.SS）だが、本日は5.25％安と利益確定に押された。また、中国と日米欧の通商関係悪化などが懸念され、中遠海運控股'A'（601919.SS）が2.01安、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が1.69％安、上海ポート（600018.SS）が1.17％安など、海運・港湾セクターもさえない。
一方で原油相場の先高感が強まり、石油株が堅調。中国石油化工'A'（600028.SS）が2.17％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.51％高と、二大石油株が指数を下支えた。また、米国の利上げを経て金相場の回復期待が意識され、山東ゴールド（600547.SS）が4.99％高、赤峰黄金（600988.SS）が3.40％高、中金ゴールド（600489.SS）が3.31％高と、金鉱株が上昇。
なお、B株市場はA株に比べれば底堅く、上海B株は値上がり・値下がり数が拮抗。深センB株も4割弱の銘柄が値上がりした。上海B株では商社の上海物資貿易（900927.SS）が3.92％高で上昇率1位となった。（中国部・畦田）
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