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【12月9日の香港市場】

2016.12.09 18:01

 主要指数は小幅ながらも4日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.44%安の2万2760.98ポイント、H株指数は0.29%安の9867.95ポイント、レッドチップ指数は0.49%安の3754.23ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約4%増加し、概算で763億6300万HKドル。「港股通」を通じた香港株投資は上海経由が2億800万元の売り越しだったものの、深セン経由は3億7100万元の買い越しだった。

 欧州中央銀行(ECB)理事会が量的緩和策の延長を決めたことを受け、前日の欧米株市場は続伸。外部環境は一段と改善した。もっとも、週末の香港株市場は高値警戒感が燻り、利益確定売りが目立つ展開。人民元相場の反落に加え、日米欧が世界貿易機関(WTO)での中国の「非市場経済国」条項適用を継続することで足並みをそろえたことから、今後の通商摩擦への懸念も広がった。主要指数は概ねマイナス圏で低迷した。

 マカオでの銀行ATMの支払額上限が5000マカオパタカに引き下げられるとの観測が流れ、カジノセクターが売りに押された。サンズチャイナ(01928.HK)が7.86%安、銀河娯楽(00027.HK)が7.03%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。石油セクターが全般的に調整し、中国石油天然気(00857.HK)が1.27%安、中国石油天然気(00386.HK)が0.89%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.19%安と、三大石油株が下落。

 また、中国の通商環境の悪化が警戒され、貿易関連株が概ね軟調だった。造船大手の中船防務(00317.HK)が2.15%安、資源貿易を担う五砿資源(01208.HK)が1.70%安、海運最大手の中遠海運控股(01919.HK)が1.70%安、電子部品を輸出する瑞声科技(02018.HK)が0.94%安だった。足元の人民元安、原油高が嫌気され、航空セクターが下落。中国南方航空(01055.HK)が1.35%安、中国国際航空(00753.HK)が0.76%安、中国東方航空(00670.HK)が0.55%安と、三大航空株がそろって軟調だった。

 他方、香港地場系銘柄の一角が堅調。支持率低迷が続くなか、香港行政長官の梁振英氏が次期長官選挙には出馬しない意向を示し、これが好感された。新鴻基地産(00016.HK)が2.03%高、長江地産(01113.HK)が1.82%高、利豊(00494.HK)が1.78%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2~4位を占めた。鉄鋼セクターが連騰し、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が4.05%高、鞍鋼(00347.HK)が3.23%高、西王特鋼(01266.HK)が2.19%高。個別では香港拠点のゼネコンである亜洲聯合基建(00711.HK)が50.70%高と急騰。筆頭株主の交代とマンダトリー・オファー(義務的公開買付)の実施が明らかとなり、提示価格に株価がさや寄せした。(中国部・畦田)

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