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【12月8日の中国本土市場】

2016.12.08 17:39

 主要指数は深センB株を除いて小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.21%安の3215.36ポイント。B株指数は3日ぶりに調整し、0.06%安の350.53ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.39%安の1万812.29ポイントと小幅に反落。一方でB株指数は3日続伸し、0.05%高の1164.99ポイントと踏み止まった。両市場の売買代金は前日に比べ約4%増加し、概算で4546億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億4600万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は17億800万元の買い越しだった。

 本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。上海総合指数は弱含む展開となり、最終的に小幅安で大引け。深セン成分指数も取引終了間際にやや下げ幅を広げた。前日夜に発表された11月の外貨準備高は5カ月連続の減少となり、減少幅は今年1月以来の大きさとなった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが確実視されるなか、更なる人民元安・米ドル高、外貨準備の減少などが警戒され、投資家心理を悪くした。また、証券当局が「場外配資」(証券会社以外のルートから資金調達し実施される高レバレッジ取引)への規制を強化。先日は民間保険会社による株式投資を規制する方針を示しており、新規マネー流入への期待感が大きく後退した。年末を控えて金融市場全体に資金逼迫感が燻り続けており、需給悪化への懸念が地合いを重くした。

 当局による規制強化の流れが嫌気され、証券セクターが軟調。華泰証券'A'(601688.SS)が1.54%安、国元証券(000728.SZ)が1.67%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.12%安、海通証券'A'(600837.SS)が0.59%安。全般的に資金逼迫感が意識されるなか、グロース株のITセクターが値下がりした。中国ソフト(600536.SS)が2.87%安、東軟グループ(600718.SS)が2.26%安、神州数碼信息(000555.SZ)が1.87%安。軍需関連株もさえず、中船防務'A'(600685.SS)が2.29%安、船舶重工(601989.SS)が2.09%安、中国船舶(600150.SS)が1.62%安、中航飛機(000768.SZ)が0.93%安。

 一方で国有企業改革の関連銘柄の一角が堅調だった。通信大手の中国聯合網絡通信(600050.SS)が6.85%高、経営統合が証券当局から承認された武漢鋼鉄(600005.SS)と宝山鋼鉄(600019.SS)がそれぞれ4.09%高、3.12%高。また、酒造株が値上がり期待から買われ、茅台酒(600519.SS)が3.13%高、老白干酒業(600559.SS)が2.47%高、宜賓五糧液(000858.SZ)が1.65%高、瀘州老窖(000568.SZ)が1.57%高。

 なお、B株市場は約5割の銘柄が値下がり。上海B株では子会社売却で多額の損失を計上見通しの上海鼎立科技(900907.SS)が1.91%安で、下落率1位に沈んだ。深センB株では人民元の先安感から、製紙大手の山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が0.78%安。一方で酒造大手の安徽古井貢酒(200596.SZ)が0.74%高と堅調だった。(中国部・畦田)

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