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【12月6日の香港市場】
2016.12.06 18:22
主要指数は小幅ながらも3営業日ぶりに反発した。ハンセン指数は前日比0.75％高の2万2675.15ポイント、H株指数は0.58％高の9768.85ポイント、レッドチップ指数は0.36％高の3734.46ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約12％減少し、概算で606億7200万HKドル。「港股通」を通じた香港株投資は上海経由が2億500万元の買い越し、深セン経由では5億2000万元の買い越しになった。
米国の良好な経済指標や原油高を受け、前日のダウ平均は小幅に上昇し、過去最高値を更新。また、本日の対米ドルの人民元レートが大幅に元高となったことも加わり、香港市場は概ね堅調な地合いとなった。買い戻す動きが先行し、主要指数は全般的に小幅ながらも堅調に推移。前日にスタートした「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）が特段の混乱もなく一日目の取引を終了したことも、投資家心理の改善につながった。
欧州金融大手で香港も地盤とするHSBC（00005.HK）が3.42％高となり、ハンセン指数の上昇に寄与。信和置業（00083.HK）が2.39％高、東亜銀行（00023.HK）が1.88％高、恒隆地産（00101.HK）が1.76％高、香港鉄路（00066.HK）が1.44％高など、香港地場系の一角が堅調だった。大手投資銀行がマカオカジノ株の目標株価を引き上げたことから、銀河娯楽（00027.HK）が3.68％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。また、原油高を手がかりに中国石油化工（00386.HK）が0.91％高、中国石油天然気（00857.HK）が0.91％高、中国海洋石油（00883.HK）が0.39％高と、中国の三大石油株がしっかり。
このほか、本土系の保険大手が堅調だった。当局が一部保険会社によるユニバーサル保険の販売を停止。これにより業界の過当競争が緩和されるとの観測から買いが入った。中国人寿保険（02628.HK）が3.48％高、中国太平（00966.HK）が2.11％高、新華人寿保険（01336.HK）が1.02％高。個別では自動車大手の吉利汽車（00175.HK）が3.24％高。11月の販売台数が前年同月の2倍近くに急拡大したことが好感された。
他方、国泰航空（00293.HK）が0.76％安、AIA（01299.HK）が0.65％安と、一部の香港地場系銘柄が軟調。また、本土系の航空大手も中国東方航空（00670.HK）が2.16％安、中国南方航空（01055.HK）が1.12％安と、原油安が嫌気されて低迷した。（中国部・畦田）
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