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【12月5日の香港市場】

2016.12.05 18:15

 主要指数はそろって続落。ハンセン指数は前日比0.26%安の2万2505.55ポイント、H株指数は0.70%安の9711.80ポイント、レッドチップ指数は0.98%安の3720.98ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約15%減少し、概算で688億2800万HKドル。「港股通」を通じた香港株投資は上海経由が10億5900万元の買い越し。また、本日からスタートした深セン経由でも8億5100万元の買い越しになった。

 イタリアの国民投票の結果を受け、レンツィ首相が辞任を表明。イタリアの政治的混乱が欧州に飛び火するとの警戒感が広がり、週明けの香港市場は軟調な地合いとなった。ハンセン指数の下げ幅は限られたものの、A株市場の調整を受けてH株、レッドチップの両指数はハンセンに比べてやや下げ幅が大きかった。注目の「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)が本日からスタート。「港股通」の深セン経由の投資額は8億元を上回るなどまずまずで、上海経由と合わせて香港株の地合いを支えた。一方で正式スタートによる材料出尽くしの売りがみられた。また、民営保険大手による積極的な株式投資を批判する発言を証券当局トップが行ったことにより、保険マネーの流入減少や機関投資家による売りなどが警戒されてA株が下落。これに追随し、A・H重複上場株の多くが調整した。

 「深港通」スタートによる材料出尽くし感から、香港交易所(00388.HK)が2.66%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中信証券(06030.HK)が2.27%安、招商証券(06099.HK)が2.22%安、広発証券(01776.HK)が1.24%安など、証券株も軒並み値下がりした。また、先週堅調だった石油株に利益確定売りが目立ち、中国海洋石油(00883.HK)が1.93%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.36%安。このほか、混合所有制改革(民間資本の導入)の思惑買いが膨らんでいた通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)も本日は調整売りに押され、0.94%安。ライバルの中国移動(00941.HK)も1.00%安と連れ安した。

 また、本日は深センA株に重複上場するH株銘柄が軟調。不動産大手の万科企業(02202.HK)は証券当局トップの発言を受けて民営保険会社による持ち株売却への警戒感が広がり、7.06%安と急落した。自動車大手のBYD(01211.HK)が3.41%安、コンテナ製造大手の中国国際コンテナ(02039.HK)が3.95%安。

 一方、大手投資銀行が12月のマカオのカジノ収益見通しを上方修正したことから、カジノ株が上昇。銀河娯楽(00027.HK)が2.51%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.05%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~2位に入った。日本でのカジノ法案が衆議院委員会で通過したことを受け、日本のパチンコホール大手であるダイナムジャパン(06889.HK)が37.00%高と急騰した。将来的な同社のカジノ事業への進出をめぐる思惑買いが膨らんだ。非鉄金属株の一角が物色され、五砿資源(01208.HK)が7.47%高、中国有色砿業(01258.HK)が4.96%高、悦達砿業(00629.HK)が4.28%高だった。(中国部・畦田)

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