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【12月2日の香港市場】
2016.12.02 18:21
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前日比1.36％安の2万2564.82ポイント、レッドチップ指数は1.39％安の3758.13ポイントと、いずれも3日ぶりに反落。H株指数も反落し、1.12％安の9781.23ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約8％増加し、概算で808億7200万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は8億5400万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸し、過去最高値を更新。原油相場や米長期金利の上昇を受け、エネルギー株や金融株が買われた。外部環境は良好だったものの、米長期金利の上昇を受け、投資資金が香港ドルから米ドルにシフトすることへの警戒感が高まり、香港の主要指数は低く寄り付いた。その後も下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。マカオ政府がマネーロンダリング（資金洗浄）の対策として、海外から12万パタカ以上の現金を持ち込む旅行者に申告を義務づける方針と伝わり、カジノ株がそろって大幅続落。銀河娯楽（00027.HK）が4.66％安、サンズチャイナ（01928.HK）が3.94％安となり、下落率1～2位に並んだ。また、民間資本を誘致する混合所有制改革を材料に昨日まで大きく続伸していた中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が反落し、本日は下落率3位の3.35％安だった。瑞声科技（02018.HK）は米アップルがiPhone7の注文を減らすというニュースを材料に1.92％安だった。
こうしたなかで石油輸出機構（OPEC）の減産合意で原油相場を追い風に、昨日の上昇率1位だった中国海洋石油（00883.HK）は概ね堅調に推移していたが、取引終了間際に売られ、0.38％安で引けた。昨日の上昇率2位だった中国石油天然気（00857.HK）も同様の展開となり、0.54％安だった。
地合いの悪化を受け、新規上場銘柄が物色された。GEM市場に本日上昇したCMON（08278.HK）は、公募価格に比べ1330.43％高で取引を終了。同じく本日上場の金匯教育（08160.HK）は同65.85％高で引けた。11月29日にメインボードに上場したばかりの膳源控股（01632.HK）も急伸し、本日は39.84％高だった。（中国部・千原）
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