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【12月2日の中国本土市場】
2016.12.02 17:47
主要指数はいずれも反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.90％安の3243.84ポイント、A株指数が0.90％安の3396.70ポイント、B株指数は0.25％安の348.49ポイントだった。深セン市場はA株指数が1.66％安の2180.82ポイント、B株指数は0.63％安の1161.80ポイント。両市場の売買代金は前日比で約7％増加し、概算で5973億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額も14億3700万元に達した。
週末の本土市場は利益確定売りに押され、2500近い銘柄が値下がりした。上海総合指数は朝方こそ底堅かったものの、前引けにかけて下げ幅を広げると、後場も軟調に推移し、安値圏で大引け。6営業日ぶりに3250ポイントを割り込んだ。足元の短期金利の上昇に加え、来週は大量の売却条件付き流通株の売買が解禁されることが投資家心理を悪くした。イタリア国民投票を控えて欧州要因による世界的なリスクオフを警戒する動きもみられた。
混合所有制改革（民間資本の導入）をテーマに前日ストップ高となった中国聯合網絡通信（600050.SS）だが、本日は6.68％安と急反落し、全体の地合いを冷やした。国内の商品先物相場の不透明感が続き、雲南馳宏（600497.SS）が3.99％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が3.48％安、廈門タングステン（600549.SS）が2.52％安、江西銅業'A'（600362.SS）が2.38％安と、非鉄金属株が下落。「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）のスタートを来週5日に控え、好材料出尽くしの売りが証券セクターに入った。国泰君安証券（601211.SS）が3.07％安、光大証券'A'（601788.SS）が2.87％安、中信証券'A'（600030.SS）が2.63％安、招商証券'A'（600999.SS）が2.29％安。
一方で鉄道インフラ建設の関連銘柄が上昇。中国鉄建'A'（601186.SS）は湖南省長沙市での地下鉄建設を開始すると発表し、8.54％高と買い進まれた。ライバルの中国中鉄'A'（601390.SS）も2.36％高。また、原油相場の上昇を受けて石油株が続伸し、中国石油化工'A'（600028.SS）が4.36％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.28％高だった。
B株市場はA株に連れ安し、値上がり数は11銘柄にとどまった。ただ、上海B株では大型石炭株内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.51％高と続伸し、指数の下げ幅が縮小。深センB株では液晶メーカーの京東方科技（200725.SZ）が上昇率1位の1.34％高となり、こちらも指数の下げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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