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【12月1日の香港市場】

2016.12.01 18:18

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.38%高の2万2878.23ポイント、レッドチップ指数は1.45%高の3811.34ポイントと、いずれも続伸。H株指数は3日ぶりに反発し、0.55%高の9892.31ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約16%減少し、概算で748億4400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は6億5000万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続伸。石油輸出機構(OPEC)の総会が8年ぶりの減産で合意し、石油株が相場をけん引したが、過去最高値圏にあることから、終盤で利益確定売りに押された。引き続き良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付き、前場の中盤まで上げ幅を拡大。ハンセン指数は2万3000ポイントに達し、H株指数も1万ポイントに迫ったが、その後は売りに押され、終値での大台回復には至らなかった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、OPECの減産合意で原油相場が急伸したことを好感し、石油株が大幅高。中国海洋石油(00883.HK)が6.13%高、中国石油天然気(00857.HK)が4.74%高となり、上昇率1~2位に並んだほか、中国石油化工(00386.HK)が同4位の2.39%高だった。昨日の上昇率1位だった中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は続伸し、本日は同3位の4.35%高。民間資本を誘致する混合所有制改革をめぐり、百度(バイドゥ)、アリババ・グループ、テンセント(00700.HK)からの出資を受け入れるという観測が引き続き材料視された。同業の中国移動(00941.HK)は連れ高し、1.53%高だった。昨日の下落率1位だった恒安国際(01044.HK)は反発し、本日は上昇率5位の2.04%高だった。

 一方、再び米ドル高・香港ドル安が進み、昨日は堅調だった香港系不動産株が反落。昨日の上昇率2位だった信和置業(00083.HK)が、本日は下落率1位の3.77%安だった。11月のマカオのカジノ収益は前年同月比で14.4%増となり、市場予想を上回ったが、関連銘柄が利益確定売りに押された、銀河娯楽(00027.HK)が下落率2位の2.59%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が0.52%安だった。

 そのほかの銘柄では、恒盛地産(00845.HK)が33.33%安。同社株の非公開化(上場廃止)が頓挫したことが影響した。また、金相場の下落を受け、関連銘柄が総じて軟調だった。(中国部・千原)

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