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【11月29日の香港市場】

2016.11.29 17:59

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前日比0.40%安の2万2737.07ポイント、レッドチップ指数は0.59%安の3744.57ポイントと、いずれも3日ぶりに反落した。H株指数は8日ぶりに小反落し、0.29%安の9846.21ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約3%減少し、概算で686億8200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は売り越しに転じ、売越額は2億900万元だった。

 ニューヨーク市場は利益確定売りに押され、ダウ平均が5日ぶりに反落。石油輸出機構(OPEC)総会が迫り、手控えムードも強かった。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付き、総じてマイナス圏で推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄は外部環境の悪化を背景に幅広く売られた。大型株ではHSBC(00005.HK)が1.46%安、テンセント(00700.HK)が1.17%安、香港交易所(00388.HK)が0.58%安となり、ハンセン指数の重荷となった。こうしたなか、恒安国際(01044.HK)が4.64%高となり、2日連続で上昇率1位となった。元安・米ドル高が一服したことを好感したほか、電子商取引(Eコマース)を通じた販売を評価したアナリストが目標株価を引き上げたことが材料視された。マカオのカジノ株も続伸し、サンズチャイナ(01928.HK)が1.17%高、銀河娯楽(00027.HK)が0.26%高だった。

 そのほかの銘柄では、電力株が堅調。国有電力グループ4社が石炭価格の上昇を背景に電気料金の引き上げを陝西省政府に求めたと伝わり、これが材料視された。華電国際電力(01071.HK)が4.11%高、華能国際電力(00902.HK)が3.84%高だった。中国中車(01766.HK)は5.41%高。親会社の経営陣が交代したことを受け、旧・中国南車と旧・中国北車の整合が進むとアナリストが評価し、これが手がかりとなった。(中国部・千原)

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