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【11月29日の中国本土市場】
2016.11.29 17:30
主要指数はまちまちだった。上海市場は上海総合指数が前日比0.18%高の3282.92ポイント、A株指数が0.18%高の3437.74ポイントと、4営業日連続で上昇。B株指数は3日ぶりに反落し、1.33%安の349.42ポイントだった。深セン市場でもA株指数が続落し、0.78%安の2207.98ポイント。それでも、B株指数は小幅ながらも5日続伸し、0.34%高の1163.56ポイント。両市場の売買代金は前日比で約8%増加し、概算で6899億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は10億9000万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。高値警戒感を背景に利益確定の動きが広がったほか、国内の商品先物相場が大きく調整したことも、投資家心理を悪くした。感謝祭商戦の伸び悩みを受けて前日の米国株が調整。またイタリアの国民投票を控えて欧州株も下落しており、軟調な外部環境も利益確定売りを後押しした。一方で保険会社を含む機関投資家の長期マネー流入を織り込み、大型株の一角が堅調。これにより、上海総合指数は一時的に3300ポイントを付ける場面もみられ、もみ合いながらも僅差で終値をプラス圏に乗せることができた。
国内の商品先物市場が大きく調整したことを受け、コモディティの関連銘柄が反落。オルドスリソーシズ'A'(600295.SS)が5.91%安、江西銅業'A'(600362.SS)が5.42%安、鵬欣資源(600490.SS)が4.42%安、海南砿業(601969.SS)が4.12%安に沈んだ。資産交換による大規模な再編計画を明らかにしている上海華キン(600621.SS)は連日の利益確定売りで、8.35%安と続落。また、上海市政府が追加の不動産引き締め策を発表したことから、デベロッパーが概ねさえない。地場系の光明房地産(600708.SS)が2.77%安、上海実業発展(600748.SS)が2.15%安、緑地HD(600606.SS)が2.05%安だった。
一方で民営保険大手による積極的な株式取得が刺激材料になり、その矛先となりやすい大型株の一角が上昇。インフラ投資の拡大も織り込まれ、特に建設・設備・建機の国有大手が買われた。中信重工機械(601608.SS)と中国中車'A'(601766.SS)がストップ高、中国建築(601668.SS)が7.93%高、中国電建(601669.SS)が5.54%高、中国冶金科工'A'(601618.SS)が4.28%高。「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)のスタートを来週に控え、国泰君安証券(601211.SS)が3.08%高、中信証券'A'(600030.SS)が1.98%高など、証券株も堅調だった。
B株市場も売りが先行し、特に上海B株は値上がりがわずか5銘柄にとどまった。大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.49%安に沈み、指数の下げ幅を広げた。対照的に深センB株では大型自動車株の長安汽車(200625.SZ)が上昇率1位の3.98%高と動意付き、指数の下げ幅を縮めた。(中国部・畦田)
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