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【11月28日の香港市場】
2016.11.28 18:32
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前営業日比0.47％高の2万2830.57ポイント、レッドチップ指数は0.60％高の3767.01ポイントと、いずれも続伸。H株指数は7日続伸し、0.87％高の9875.54ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約26％増加し、概算で705億6700万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は5億6900万元の買い越しだった。
先週末のニューヨーク市場は、ダウ平均が4日続伸。4日連続で過去最高値を更新した。引き続き良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いた。ザラ場に入った直後に大きく上昇したが、すぐに上げ幅を縮小。売りが一巡した後は堅調に推移した。取引終了間際に上げ幅をやや縮小した。メインボードの売買代金は4日ぶりに700億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では恒安国際（01044.HK）が上昇率1位の4.00％高。原料の輸入依存度が高いことから、オフショア人民元（CNH）が元高に振れたことを好感した。招商局港口（00144.HK）は上昇率4位の2.28％高。深セン市西部でのコンテナ取扱量が今年は前年比で5～6％増加する見込みと経営トップが語り、これが材料視された。
「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）が12月5日に始まることを受け、中国本土の投資家に物色されそうな知名度の高い銘柄の上昇も目立った。食品大手の中国旺旺（00151.HK）が上昇率3位の2.78％高。マカオのカジノ株も買われ、銀河娯楽（00027.HK）が1.35％高、サンズチャイナ（01928.HK）が1.18％高。有名IT（情報技術）企業のテンセント（00700.HK）も1.19％高だった。
一方、「深港通」の恩恵を受ける香港交易所（00388.HK）は、すでに株価に落ち込まれていたこともあり、材料出尽くし感から0.09％安だった。先週末の上昇率2位だった中国人寿保険（02628.HK）は反落し、本日は下落率2位の1.32％安。原油相場の下落を嫌気し、中国海洋石油（00883.HK）が0.39％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.18％安。このほかでは香港地場系銘柄の下げが目立った。
そのほかの銘柄では、康師傅（00322.HK）が3.93％高。16年7－9月期の業績が市場予想を上回ったことが材料視され、後場から上げ幅を広げた。大成生化科技（00809.HK）は朝方に突如急騰し、392.85％高を付けた。すぐに上げ幅を縮めたが、それでも44.28％高で引けた。（中国部・千原）
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