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【11月28日の中国本土市場】
2016.11.28 17:10
主要指数は深センA株を除き、小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.46％高の3276.99ポイント、A株指数が0.46％高の3431.34ポイントと、3営業日連続で上昇。B株指数は続伸し、0.15％高の354.15ポイントだった。一方で深セン市場はA株指数が小幅に反落し、0.14％安の2225.30ポイント。ただ、B株指数は4日続伸し、0.05％高の1159.57ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約5％増加し、概算で6421億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は14億6700万元の買い越しだった。
週明けの上海市場は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。一方の深セン市場は5割以上の銘柄が値下がりした。先週の上昇で上海総合指数が3300ポイント回復を視野に入れるなど、足元の株価上昇で高値警戒感が広がった。また、石油輸出国機構（OPEC）の減産合意への不透明感、本土証券当局による相次ぐA株IPO（新規公開）の承認などが悪材料視された。もっとも、大型株の一部が堅調に推移し、上海総合指数は小幅ながらも大引けまでプラス圏を維持。本日の外為市場で人民元が対米ドルで反発したほか、深セン・香港の両証取が「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）が12月5日に正式スタートすると発表したことも全体の地合いを支えた。
中国政府によるインフラ投資の拡大を織り込み、建設セクターが堅調。西南地方を地盤とする四川路橋建設（600039.SS）がストップ高となった。国内最大の建設会社である中国建築（601668.SS）は保険大手による積極的な同社株の買い増しも刺激材料になり、ストップ高で大引け。中国交通建設'A'（601800.SS）が6.48％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が5.52％高と動意付いた。また、国内の商品先物相場の上昇を受け、コモディティのサプライヤーが概ね上昇。雲南馳宏（600497.SS）がストップ高、海南天然ゴム（601118.SS）が7.22％高、中国アルミ'A'（601600.SS）が5.21％高、江西銅業'A'（600362.SS）が2.56％高。資源貿易の活発化が期待され、海運大手も買われた。中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）が3.10％高、中国遠洋控股'A'（601919.SS）が2.59％高、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が2.02％高。
一方で「深港通」の来週5日のスタートが正式発表となり、証券セクターに材料出尽くしの売りがみられた。海通証券'A'（600837.SS）が1.29％安、国金証券（600109.SS）が1.17％安、招商証券'A'（600999.SS）が0.87％安。医薬セクターが概ねさえず、健康元薬業（600380.SS）が2.70％安、広西柳州医薬（603368.SS）が2.04％安、江中薬業（600750.SS）が2.02％安。不動産セクターの一角もさえず、臥龍地産（600173.SS）は再編計画の中止を受けて失望売りが目立ち、4.09％安に沈んだ。
なお、B株市場は概ね方向感に乏しく、値上がり・値下がり数が拮抗した。人民元安の一服を受け、製紙大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が4.67％高で、深センB株の上昇率1位となった。（中国部・畦田）
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