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【11月25日の香港市場】
2016.11.25 17:59
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.50％高の2万2723.45ポイント、レッドチップ指数は0.28％高の3744.49ポイントと、3日ぶりに小反発した。H株指数は6日続伸し、1.15％高の9790.23ポイント。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で561億6800万HKドルにとどまった。「港股通」（上海経由の香港株投資）は8億1500万元の買い越しだった。
前日の米国株市場が感謝祭で休場だったことから、外部環境は特段の材料に乏しい状況。こうしたなか、来週の石油輸出国機構（OPEC）総会での減産合意に対する期待感が広がり、週末の香港市場は概ね堅調な地合いとなった。トランプ次期政権による大規模な景気刺激策を織り込んでリスクオンの状況が世界的に続いており、香港市場の投資家マインドが改善。A株市場でも株高が続いていることも支援材料になった。主要指数は後場の中盤から上げ幅を広げ、本日の高値圏で大引け。特にH株指数はA・H重複上場株がけん引役となり、ザラ場では9800ポイントを回復する場面もみられた。
債券運用の利回り改善が引き続き好感され、本土系保険株が続伸。生保最大手の中国人寿保険（02628.HK）は3.89％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となった。損保最大手の中国人民財産保険（02328.HK）は資本性証券の発行による財務強化の計画も材料視され、4.77％高で大引け。また、シンガポール系銀行が中国の消費関連株に関するポジティブレポートを発表。これもあり、関連銘柄が堅調だった。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）が4.61％高、菓子大手の中国旺旺（00151.HK）が2.65％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、3位。
人民元のスポットレートが小幅に反発したことから、航空セクターが買い戻された。中国南方航空（01055.HK）が1.58％高、中国東方航空（00670.HK）が1.67％高、中国国際航空（00753.HK）が1.17％高と、三大航空株が上昇。このほか、不良債権処理の進展を織り込み、本土系銀行株が堅調だった。重慶農村商業銀行（03618.HK）が2.29％高、招商銀行（03968.HK）が1.26％高、中国工商銀行（01398.HK）が1.30％高、中国銀行（03988.HK）が1.15％高。
一方、マカオのカジノ株に利益確定売りが目立ち、サンズチャイナ（01928.HK）が1.68％安、銀河娯楽（00027.HK）が1.06％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。米国の利上げ観測が重しになり、香港地場系の不動産株も概ね低迷。長江地産（01113.HK）が0.58％安、新鴻基地産（00016.HK）が0.29％安、信和置業（00083.HK）が0.17％安だった。（中国部・畦田）
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