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【11月18日の中国本土市場】
2016.11.18 17:15
主要指数はいずれも小幅に下げた。上海市場は上海総合指数が前日比0.48％安の3192.85ポイント、A株指数が0.48％安の3342.99ポイントと反落し、B株指数は0.65％安の351.99ポイントと続落した。深セン市場でもA株指数が続落し、0.26％安の2208.98ポイント。B株指数は5日続落となり、0.11％安の1159.14ポイントだった。両市場の売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で5443億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2400万元の売り越しに転じた。
週末の本土市場は約6割の銘柄が下落。上海総合指数は3200ポイントが一定の支持線となったものの、大引けにかけて一気に割り込んだ。同ポイント割れは5営業日ぶりのこと。米国の利上げ観測などを背景に本日も対米ドルで人民元レートが安値を更新し、投資家心理を悪くした。原油相場の続落に加え、「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）のスタートが12月にずれ込むとの一部報道も嫌気された。
足元堅調だった海運セクターに利益確定売りが膨らみ、中遠航運（600428.SS）が5.52％安、中国遠洋控股'A'（601919.SS）が4.94％安、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が4.80％安、招商局能源運輸（601872.SS）が4.25％安。港湾セクターも連れ安し、唐山港（601000.SS）が3.17％安、寧波港（601018.SS）が2.57％安、大連港'A'（601880.SS）が2.45％安に沈んだ。造船セクターも反落し、中国船舶（600150.SS）が2.70％安、中船防務'A'（600685.SS）が2.18％安、船舶重工（601989.SS）が1.58％安となった。また、「深港通」の遅れが証券セクターの悪材料となり、招商証券'A'（600999.SS）が2.75％安、興業証券（601377.SS）が2.50％安、中信証券'A'（600030.SS）が1.37％安。
一方で中国東北部の振興策を手がかりに、東北三省の地場系銘柄の一角が堅調だった。欧亜グループ（600697.SS）が2.88％高、大商（600694.SS）が1.63％高、桃李面包（603866.SS）が0.61％高。複数の官庁が連名で医薬工業の発展計画を発表したことで、広西柳州医薬（603368.SS）が5.54％高、老百姓大薬房（603883.SS）が2.95％高など、医薬セクターが堅調だった。
B株市場はA株に連れ安し、約6割半の銘柄が下落した。上海B株では石炭価格の先安感が警戒され、大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が3.06％安。下落率1位に沈み、指数の足を引っ張った。同じ内モンゴル自治区を本拠とする金属資源会社のオルドスリソーシズ（900936.SS）も2.12％安。一方で上海市政府系の銘柄が反発した。（中国部・畦田）
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