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【11月17日の香港市場】

2016.11.17 18:27

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.07%安の2万2262.88ポイント、H株指数は0.38%安の9326.54ポイントと、いずれも続落。レッドチップ指数は反発し、0.44%高の3677.21ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%減少し、概算で622億9200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は16億5400万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が8日ぶりに反落。前日まで4日連続で過去最高値を更新していたことから、利益確定売りの動きが広がった。これを受けて香港の主要指数は低く寄り付いたが、前場の序盤で上げに転じた。米ドル高に一服感が出たことで、香港ドルやオフショア人民元(CNH)がやや上昇し、香港からの資金流出に対する警戒感が和らいだ。こうしたなか上海総合指数が寄り付きから3200ポイント割れで推移していたことやダウ平均先物が軟調だったこともあり、その後のハンセン指数やH株指数は概ね小幅安で推移。一方、レッドチップ指数は通信株などに支えられ、堅調に推移した。

 ハンセン指数は上昇した構成銘柄の方が多かった。こうしたなか大型株が重荷となり、ハンセン指数は小幅安となった。41.23%増益の16年1-9月期決算を発表したテンセント(00700.HK)が下落率3位の1.06%安。業績は大方の予想を上回り、ポジティブな投資判断は維持されたものの、目標株価の引き下げが相次ぎ、これが嫌気された。ニューヨーク市場で金融株が下げた影響から、時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が下落率1位の1.70%安となり、ハンセン指数の重荷となった。同業の中銀香港(02388.HK)も売られ、0.88%安だった。また、原油相場が下落したことを受け、中国石油天然気(00857.HK)が0.57%安、中国石油化工(00386.HK)が0.56%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.51%安だった。

 一方、マカオのカジノ株が買われ、サンズチャイナ(01928.HK)が5.20%高、銀河娯楽(00027.HK)が4.32%高となり、上昇率1~2位に並んだ。11月のマカオのカジノ収益について、大手投資銀行が5~15%増になるとの見方を発表し、これが材料視された。また、バルチック海運指数(BDI)が大幅に上昇したことを受け、招商局港口(00144.HK)が1.03%高だった。(中国部・千原)

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