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【11月17日の中国本土市場】

2016.11.17 17:01

 主要指数は上海A株を除いて小幅に下げた。上海市場は上海総合指数が前日比0.10%高の3208.45ポイント、A株指数が0.10%高の3359.29ポイントと反発した一方、B株指数は6営業日ぶりに調整し、0.17%安の354.31ポイントだった。深セン市場でもA株指数が6日ぶりに反落し、0.37%安の2214.83ポイント。B株指数は4日続落で、0.84%安の1160.44ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約13%減少し、概算で5457億元。7営業日ぶりに6000億元を割り込んだ。また、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は一気に減少し、2700万元にとどまった。

 本日の本土市場も上値が重い展開が続いた。両市場全体で5割半の銘柄が下落。前日の米国株安や原油安など、外部環境が概ね振るわず、A株投資家の心理を悪くした。今月はIPO(新規公開)の募集が集中していることから、引き続き需給懸念も重しになった。一方で週末のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や、トランプ米新政権による大規模なインフラ建設需要などを織り込み、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)のテーマ株が堅調。足元の人民元安も加わって中国企業による海外投資やインフラ輸出への期待感が広がると、本日軟調だった上海総合指数も大引け間際に僅差で上げに転じた。

 引き続き都市ガスセクターがさえず、重慶燃気(600917.SS)が9.57%安、深セン市ガス(601139.SS)が1.01%安、長春ガス【売付のみ】(600333.SS)が0.54%安。メディア株も低迷し、安徽新華メディア(601801.SS)が6.19%安、新華文軒'A'(601811.SS)が1.69%安、CTVメディア(600088.SS)が1.23%安、人民網(603000.SS)が1.20%安。大連港'A'(601880.SS)が1.21%安、日照港(600017.SS)が1.37%安など、港湾株の一角に利益確定売りがみられた。当局の引き締め強化が警戒され、不動産株も概ね軟調。迪馬実業(600565.SS)が1.50%安、華夏幸福基業(600340.SS)が1.35%安、北京首都開発(600376.SS)が1.15%安。

 一方で「一帯一路」を手がかりに建設セクターが堅調。中国冶金科工'A'(601618.SS)がストップ高となったほか、上海建工(600170.SS)が6.12%高、中国電建(601669.SS)が4.42%高。輸出セクターの造船業も値上がりが目立ち、船舶重工(601989.SS)が3.41%高、中船防務'A'(600685.SS)が3.14%高、中国船舶(600150.SS)が2.38%高だった。海運運賃の先高感から、海運大手が上昇。中海コンテナ運輸'A'(601866.SS)が5.73%高、中海発展'A'(600026.SS)が3.88%高と動意付いた。

 B株市場も全般的にさえず、値下がり銘柄の方が多かった。上海B株では上海市政府系の銘柄に利益確定売りが広がり、上海鳳凰企業(900916.SS)が3.33%安、上海物資貿易(900927.SS)が2.32%安、下落率2~3位。一方で実質支配者が親会社の出資持分を追加取得したことを受け、黄石東貝電器(900956.SS)が上昇率1位の3.76%高で引けた。深センB株では自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が下落率2位の2.50%安とさえず、指数の重しになった。(中国部・畦田)

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