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【11月16日の中国本土市場】
2016.11.16 17:42
主要指数は昨日に続いて小動きとなり、まちまちで引けた。上海市場は上海総合指数が前日比0.06％安の3205.05ポイント、A株指数が0.06％安の3355.70ポイントと、小幅に続落した。一方のB株指数は5日続伸し、0.26％高の354.95ポイント。深セン市場ではA株も5日続伸し、0.02％高の2223.15ポイント。対照的にB株指数は3日続落し、0.02％安の1170.37ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約8％減少し、概算で6275億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は7億9800万元に拡大した。
本日の本土市場はやや上値が重い展開。上海総合指数は概ね小安くもみ合い、そのまま引けた。両市場全体では1500銘柄以上が値下がり。本日も人民元安が止まらず、投資家心理を重くした。今月はIPO（新規公開）の募集が集中していることから、需給懸念も広がった。建設セクターがさえず、安徽水利（600502.SS）が2.51％安、中鉄二局（600528.SS）が1.54％安、中国建築（601668.SS）が1.51％安、中国交通建設'A'（601800.SS）が1.18％安。鋼材を中心に国内の商品先物相場が不安定に推移していることから、撫順特殊鋼（600399.SS）が1.96％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が1.00％安など、鉄鋼セクターが低迷。自動車セクターも振るわず、広州汽車'A'（601238.SS）が1.75％安、福田汽車（600166.SS）が1.59％安。
一方で足元の急ピッチな人民元安を受け、輸出回復への期待感が広がった。さらに自由貿易区の新設なども材料視され、港湾・海運セクターが続伸。大連港'A'（601880.SS）が連日のストップ高となったほか、中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が3.66％高、中海発展'A'（600026.SS）が2.75％高、天津港（600717.SS）が1.86％高。上海政府系の銘柄に国有企業改革期待の買いが入り、上海申達（600626.SS）がストップ高、上海実業発展（600748.SS）が1.42％高、申能（600642.SS）が0.82％高だった。
B株市場もまちまちだった。上海B株では上海政府系の上海物資貿易（900927.SS）が6.03％高、上海鳳凰企業（900916.SS）が3.14％高で、上昇率1～2位。輸出関連の上海開開実業（900943.SS）が3.04％高、上工申貝（900924.SS）が1.65％高と堅調だった。一方で大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が下落率1位の1.45％安に沈み、指数の重しとなった。深センB株では経営陣の一斉辞任が嫌気され、中国南玻集団（200012.SZ）が下落率1位の2.57％安。他方、不動産会社の*ST海南珠江控股（200505.SZ）は親会社による同社株買い増しの計画が好感され、上昇率1位の3.72％高で引けた。（中国部・畦田）
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