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【11月15日の香港市場】
2016.11.15 18:38
主要指数はそろって3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比0.45%高の2万2323.91ポイント、H株指数は0.59%高の9398.10ポイント、レッドチップ指数は0.40%高の3664.97ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約14%減少し、概算で695億4300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は21億3300万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場は、ダウ平均が6日続伸し、3日連続で過去最高値を更新。米長期金利の上昇が続いていることから、金融株などが買われた。一方、ドナルド・トランプ次期大統領のオールドエコノミーを重視する姿勢が逆風となり、IT(情報技術)などの銘柄が売られた。香港市場は海外市況が好調ななか、米ドル金利の上昇やマネー流出への警戒感を背景に、昨日まで大幅に続落していたが、本日は買い戻しの動きが広がった。主要指数は小高く寄り付き、その後もプラス圏での値動きに終始した。ただ、マネー流出への警戒感は根強く、メインボードの売買代金は5日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。外国為替市場では人民元安が進み、中国本土から香港へマネーを移す動きが続いており、「港股通」の買越額は本日も高水準だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、招商局港口(00144.HK)が上昇率1位の2.62%高。新たに7カ所の自由貿易区が設置されるというニュースが追い風になったもようだ。また、香港系の金融株や不動産株の一角が買われた。銀行株では恒生銀行(00011.HK)が上昇率2位の2.09%高だったほか、東亜銀行(00023.HK)が同5位の1.76%高。不動産株では恒隆地産(00101.HK)が上昇率3位の2.07%高だったほか、新世界発展(00017.HK)が1.48%高だった。中国人寿保険(02628.HK)は続伸し、上昇率4位の2.06%高だった。
一方、利豊(00494.HK)が下落率1位の4.81%安。米国の小売業界の先行き不安や人民元安を材料に、アナリストが投資判断を引き下げたことが嫌気された。下落率2位は神華能源(01088.HK)の3.05%安。足元で上昇している石炭価格が、来年は下落に向かうという見方を大手投資銀行が示し、これが売り材料となった。また、サンズチャイナ(01928.HK)が0.86%安。来年末に完成する澳門博彩控股(00880.HK)のカジノリゾート「上葡京」(リスボアパレス)について、面積の大部分がエンターテイメント要素に充てられることが判明し、これが逆風となったもようだ。
そのほかの銘柄では、莎莎国際(00178.HK)が5.04%高。16年9月中間決算について同社は減益の見通しを明らかにしているが、国慶節連休の既存店売上高が予想を上回ったことを受け、アナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。江西銅業(00358.HK)は4.86%安。チリ銅公社が対中銅割増金を引き下げ、銅需要の鈍化への警戒感が強まった。(中国部・千原)
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