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【11月15日の中国本土市場】
2016.11.15 17:36
主要指数は小動きが続き、まちまちで引けた。上海市場は上海総合指数が前日比0.10％安の3206.98ポイント、A株指数が0.10％安の3357.76ポイントと、4営業日ぶりに小反落。一方のB株指数は4日続伸し、0.17％高の354.02ポイントだった。また、深セン市場ではA株も4日続伸し、0.47％高の2222.67ポイント。もっともB株指数は0.09％安の1170.63ポイントと小幅に続落した。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で6832億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は5800万元の買い越しに転じた。
本土市場は前日に続いて売り買いが交錯。上海総合指数は小幅にもみ合いつつ、最終的にわずかに反落して引けた。トランプ新政権による大規模景気対策を織り込んだ米国経済の楽観的見通しや主要国の株高のトレンド、さらに概ね堅調だった10月の中国の主要統計などが支えになり、両市場全体の値上がり銘柄は5割を超えた。一方で本日も人民元安が進行し、上値が重い展開。また、資源関連の大型株が上海総合指数の足を引っ張った。
バルチック海運指数（BDI）の上昇、自由貿易区の新設、環太平洋経済連携協定（TPP）の発効困難にともなう中国主導の東アジア地域包括的経済連携（RCEP）への関心増加などを背景に、港湾・海運株が連騰した。大連港'A'（601880.SS）がストップ高となり、張家港保税科技（600794.SS）が5.18％高、中遠航運（600428.SS）が1.01％高。都市ガスセクターが堅調で、重慶燃気（600917.SS）がストップ高、深セン市ガス（601139.SS）が2.98％高。上海現代製薬（600420.SS）が5.36％高、華潤双鶴薬業（600062.SS）が4.66％高など、医薬株の一角も上昇した。
一方、鋼材を中心に商品先物相場が調整したことを受け、鉄鋼・非鉄セクターが下落した。江西銅業'A'（600362.SS）が5.08％安、海南砿業（601969.SS）が4.25％安、武漢鋼鉄（600005.SS）が1.81％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が1.80％安。石炭価格調整の警戒感から、ロ安環保エナジー（601699.SS）が4.36％安、中煤能源'A'（601898.SS）が3.44％安など、石炭大手がさえない。10月の証券印紙税収入が大幅に減少したことを受け、証券セクターの下げも目立った。
B株市場も値上がり銘柄の方が多く、上海B株は上海市政府系の企業が概ね堅調だった。宝飾品大手の上海鳳凰企業（900916.SS）が4.84％高、商社の上海物資貿易（900927.SS）が3.70％高で、上昇率1～2位。一方で石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.96％安とさえず、指数の重しになった。深センB株では人民元安を受けて製紙大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が1.13％安とさえず、指数も弱含んだ。（中国部・畦田）
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