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【11月14日の香港市場】

2016.11.14 18:33

 主要指数はそろって続落。ハンセン指数は前営業日比1.37%安の2万2222.22ポイント、H株指数は0.95%安の9342.87ポイント、レッドチップ指数は1.09%安の3650.25ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約14%減少し、概算で807億2400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は25億2000万元の買い越しだった。

 先週末のニューヨーク市場は、ダウ平均は5日続伸し、連日の高値更新。米国の次期大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏の過去の発言や姿勢を手がかりに、今後の政策の恩恵を受けそうなセクターが物色された。外国為替市場では米国の利上げ観測を背景に米ドルが買われ、オフショア人民元(CNH)は元安が進んだ。週明けの香港市場は、主要指数が低く寄り付き、その後も軟調な値動きに終始。外国為替市場の動きを受け、香港市場から米国市場にマネーが流出することへの警戒感が強まった。その一方で中国本土から香港への資金流入の動きも加速し、「港股通」の買越額は先週末に比べ大幅に増加した。なお、本日のハンセン指数は、2が7つ並ぶという珍しいかたちで終了した。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広い銘柄が売られた。テンセント(00700.HK)が下落率1位の3.70%安。同社は設立18周年を記念して従業員に自社株300株ずつを授与すると発表。新株発行による希薄化は小さいが、売り圧力が高まるという連想につながることが嫌気されたもようだ。また、香港系不動産株が総じて大幅安。米国が利上げすれば香港ドルの金利も上昇することが嫌気された。長江地産(01113.HK)が下落率3位の2.10%安だったほか、新鴻基地産(00016.HK)が2.01%安だった。

 中国人民銀行(中央銀行)の統計で、10月の人民元建て貸出純増額が市場予想を下回ったことを受け、本土系の銀行株や不動産株も売られた。銀行株では中国工商銀行(01398.HK)が1.95%安。不動産株では華潤置地(01109.HK)が下落率2位の2.23%安だった。また、先週末に憶測が広がっていた「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)のスタートについて何のアナウンスもなかったことから、香港交易所(00388.HK)が0.96%安だった。

 瑞声科技(02018.HK)は前場の終了後に発表した16年1-9月期決算が17.12%増益だったことを好感し、後場で上げに転じたものの、取引終了間際に売られ、0.07%安で引けた。中国人寿保険(02628.HK)は中国本土の株式市場が堅調なことを好感し、0.93%高だった。

 そのほかの銘柄では、励晶太平洋(00575.HK)が83.46%高。子会社の早漏治療薬「Fortacin」が英国で販売されることが材料視された。一方、必痩站(01830.HK)は16年9月中間決算が大幅減益となる見通しが嫌気され、25.92%安だった。GEM市場では最近上場したばかりの銘柄が急落。陸慶娯楽(08052.HK)が70.23%安、節能元件(08231.HK)が70.00%安。これらは上場日の終値が公募価格に比べ1000%以上の上昇となった銘柄だった。(中国部・千原)

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