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【11月14日の中国本土市場】
2016.11.14 17:24
主要指数は深センB株を除き、かろうじて3営業日続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.44%高の3210.37ポイント、A株指数が0.44%高の3361.34ポイント、B株指数が0.12%高の353.39ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.29%高の2212.06ポイント。一方でB株指数が0.01%安の1171.76ポイントに沈んだ。両市場の売買代金は先週末に比べ約1%増加し、概算で7680億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売越額は1億1300万元だった。
週明けの本土市場は概ね方向感に乏しい地合いだった。上海総合指数は3200ポイントを挟んで小幅にもみ合い、最終的に同台を維持し、小幅高で引けた。終値で同ポイントを回復するのは約10カ月ぶりのこと。トランプ米新政権による大規模な景気対策などを織り込んで先週末の米国や本日のアジア各国の株式市場が堅調に推移し、これがA株の地合いを下支えした。また、中国国家統計局が本日発表した10月の生産・投資の各統計が概ね堅調で、これも好感された。消費の統計はやや下振れしたが、今年の「双十一」(11月11日、ネット通販の一大セール日)も過去最大の規模に膨らんだとのニュースが伝わり、大きな影響はなかった。一方で原油安と人民元安は本日も進んだほか、11日夜の国内商品先物相場の急落、証券当局による15社のIPO(新規公開)の承認などが嫌気され、上値は重く、利益確定の売りもみられた。
両市場全体では5割以上の銘柄が上昇。建設関連の銘柄が好調だった。1-10月の固定資産投資の伸びが8.3%増と堅調だったほか、トランプ新政権による財政出動を織り込み、インフラ輸出拡大への期待感も広がった。中鉄二局(600528.SS)がストップ高、中国中鉄'A'(601390.SS)が8.09%高、三一重工(600031.SS)が5.67%高、中国鉄建'A'(601186.SS)が3.74%高、中国中車'A'(601766.SS)が3.69%高。また、バルチック海運指数(BDI)の上昇を支えに、海運・港湾株も堅調。大連港'A'(601880.SS)がストップ高、中遠航運(600428.SS)が8.15%高、天津港(600717.SS)が4.02%高だった。世界インターネット大会の開幕を控え、中国聯合網絡通信(600050.SS)が4.71%高、烽火通信(600498.SS)が2.60%高、航天信息(600271.SS)が1.56%高と、関連銘柄も買われた。
一方で国際金相場の下落を受けて金鉱株が低迷。山東ゴールド(600547.SS)が4.76%安、赤峰黄金(600988.SS)が3.47%安に沈んだ。また、国内の商品先物相場も不安定さを増しており、盛屯砿業(600711.SS)が3.66%安、貴研プラチナ(600459.SS)が3.40%安など、ほかの金属株も総じて軟調だった。このほか、医薬セクターも値下がり銘柄が目立った。
なお、B株市場は値下がり銘柄の方が多かった。この中で上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.26%高と堅調で、指数の上昇に貢献した。(中国部・畦田)
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