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【11月11日の中国本土市場】

2016.11.11 17:20

　主要指数はそろって続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.78％高の3196.04ポイント、A株指数が0.77％高の3346.30ポイント、B株指数が0.96％高の352.96ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.53％高の2205.48ポイント、B株指数が0.05％高の1171.89ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約16％増加し、概算で7605億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は5億8400万元だった。

　上海総合指数は朝方もみ合った後、前場の中盤から上げ幅を拡大。後場の中盤で節目の3200ポイントを抜いたところで戻り売りに押され、終値まで大台を維持できなかった。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割半だった。両市場合計の売買代金は今年8月16日以来、約3カ月ぶりに7000億元を超えた。

　上海A株市場では昨日と同じく非鉄金属株が堅調。南山アルミ（600219.SS）、金堆城モリブデン（601958.SS）、西部砿業（601168.SS）、雲南馳宏（600497.SS）、江西銅業'A'（600362.SS）、洛陽欒川'A'（603993.SS）がストップ高だったほか、中国アルミ'A'（601600.SS）が7.24％高。本土の商品先物価格が上昇していることを好感した。ただ、各地の商品先物取引所は価格の急騰を受け、証拠金比率の引き上げなどの措置に乗り出しているという。方正証券（601901.SS）がストップ高など、証券株も堅調。香港メディアが今月21日にも「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）が始まるとの消息筋情報を伝え、これが材料視された。

　一方、医薬関連株の下げが目立ち、中国医薬（600056.SS）が4.58％安、湖北済川薬業（600566.SS）が3.48％安、九州通医薬（600998.SS）が3.26％安、華海薬業（600521.SS）が2.37％安、人福医薬（600079.SS）が2.34％安。金関連の銘柄は続落し、山東ゴールド（600547.SS）が2.95％安、西部黄金（601069.SS）が1.98％安、赤峰黄金（600988.SS）が1.84％安だった。

　上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割半に達した。昨日に続いて純粋B株が堅調。筆頭株主の再編が材料視された恒天凱馬（900953.SS）がストップ高、上海凌雲実業（900957.SS）が7.11％高、大化集団大連化工（900951.SS）が6.06％高、上海匯麗建材（900939.SS）が5.65％高、黄石東貝電器（900956.SS）が4.90％高となり、上昇率1～5位に並んだ。

　深センB株市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。*ST海南珠江控股（200505.SZ）は筆頭株主による買い増しを材料にストップ高だった。一方、時価総額の大きな自動車株や酒造株が下げ、深センB株指数の重荷となった。長安汽車（200625.SZ）が下落率1位の1.18％安、張裕葡萄酒（200869.SZ）が0.48％安、江鈴自動車（200550.SZ）が0.33％安、安徽古井貢酒（200596.SZ）が0.16％安だった。（中国部・千原）

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