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【11月8日の香港市場】
2016.11.08 18:13
主要指数はいずれも小幅に続伸した。ハンセン指数は前日比0.47％高の2万2909.47ポイント、レッドチップ指数は0.94％高の3799.02ポイント。H株指数は3日続伸し、0.53％高の9659.85ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約1割減少し、概算で538億4800万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額も1億8400万元に縮小した。
米大統領選をめぐる“トランプリスク”が後退したことを受け、前日の米国株市場はダウ平均が大きく反発した。また、ニューヨークWTI原油先物もリスクオフの巻き戻しから、7営業日ぶりに上昇。こうした外部環境の急速な改善を受け、本日の香港株市場では主要指数が高く寄り付いた。ハンセン指数は2万3000ポイントをわずかに下回る水準でスタート。だが、すぐに戻り売りに押されて上げ幅を縮めると、その後はプラス圏での小動きに終始した。前日の株高で“トランプリスクの後退”はある程度織り込んでいたほか、大統領選の投票開始を間近に控え様子見ムードも強まった。また、午前中に発表された中国の10月の貿易統計が下振れし、これも上値の重さにつながった。
消費関連株の一角が堅調。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.81％高、婦人靴最大手の百麗国際（01880.HK）が同3位の1.76％高、衛生用品大手の恒安国際（01044.HK）が同4位の1.70％高となった。本土系不動産株も堅調に推移し、華潤置地（01109.HK）が1.66％高、中国海外発展（00688.HK）が1.47％高。また、前日に香港当局による住宅取引の印紙税率引き上げをきっかけに急落した香港系不動産株だが、本日は下げ過ぎの反動から堅調。九龍倉集団（00004.HK）が1.69％高、新鴻基地産（00016.HK）が1.63％高、長江地産（01113.HK）が1.32％高など、持ち直した。
このほか、10月の中国の鉄道貨物輸送量が大幅に増加したことから、鉄道会社の広深鉄路（00525.HK）が2.13％高。電力業界の第13次5カ年計画が発表されたことを受け、大唐新能源（01798.HK）が2.81％高、中国広核電力（01816.HK）が2.23％高、華電国際電力（01071.HK）が1.22％高など、電力セクターが堅調だった。
一方で石炭大手の神華能源（01088.HK）は利益確定売りに押され、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる2.29％安。中煤能源（01898.HK）が4.44％安、内モンゴル伊泰石炭'H'（03948.HK）が4.22％安、ヤン州煤業（01171.HK）が3.16％安など、ほかの石炭大手もさえない。（中国部・畦田）
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