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【11月8日の中国本土市場】
2016.11.08 17:08
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.46％高の3147.88ポイント、A株指数が0.46％高の3295.91ポイントと、続伸した。B株指数は4日続伸し、0.26％高の346.67ポイント。深セン市場はいずれも3日ぶりに反発し、A株指数が0.66％高の2176.55ポイント、B株指数が0.29％高の1164.84ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約3％増加し、概算で5260億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は3億7200万元の買い越しだった。
上海総合指数は寄り付きから小幅高で推移していたが、前場の終盤で急速に上げ幅を拡大。後場の序盤で本日の高値を付けた後は上げ幅を縮小した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割半の銘柄が上昇した。米国大統領選挙は米連邦捜査局（FBI）がヒラリー・クリントン氏を訴追しない方針を明らかにし、「トランプリスク」が後退。これを受けてダウ平均が8日ぶりに急反発し、本土市場の投資家心理も改善した。本日発表された10月の貿易統計は、輸出入額がいずれも市場予想を下回ったが、株価への影響は限定的だった。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株が軒並み堅調。一方、このところ急速に上昇していた中国本土の石炭先物価格が反落し、石炭株が軟調。陝西煤業【売付のみ】（601225.SS）が4.06％安、神華能源'A'（601088.SS）が2.96％安だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割近くに上った。上工申貝（900924.SS）が上昇率1位の3.62％高など、上海市政府系銘柄の上昇が目立った。一方、昨日の上昇率1位だった内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が、本日は下落率1位の2.22％安となり、上海B株指数の重荷となった。
深センB株市場は全体の6割半の銘柄が上昇。大型株の上昇が目立ち、長安汽車（200625.SZ）が1.23％高、安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.06％高、江鈴自動車（200550.SZ）が0.57％高だった。（中国部・千原）
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