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【11月7日の香港市場】

2016.11.07 18:05

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は前営業日比0.70%高の2万2801.40ポイント、レッドチップ指数は0.90%高の3763.52ポイントと、4営業日ぶりに反発した。H株指数は続伸し、1.22%高の9608.24ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約2割増加し、概算で604億2700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は6億900万元の買い越しだった。

 先週末に発表された米雇用統計は堅調な米国経済を裏付ける一方で、来月利上げの観測を強く印象付けるほどではなかった。また、本日未明にかけて、米連邦捜査局(FBI)が私用メール問題でクリントン候補を訴追しない方針を明らかにしたことで、米大統領選挙をめぐる警戒感が後退。これを受け、週明けの香港市場ではリスクオフの巻き戻しに基づく買いが入り、主要指数は堅調に推移した。ハンセン指数は香港地場系の不動産株が重しになって上昇率は1%に届かなかったものの、H株指数は9600ポイントという節目の水準を回復できた。

 引き続き上昇基調にある石炭相場が織り込まれ、大手炭鉱会社が上昇。最大手の神華能源(01088.HK)が4.18%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になったほか、ヤン州煤業(01171.HK)が2.73%高、中煤能源(01898.HK)が2.27%高と、ほかの大手も堅調だった。原油相場の低迷は続くものの、中国政府が石油製品の輸出に適用される増値税還付率を引き上げたことで、石油セクターも堅調だった。中国石油天然気(00857.HK)が1.69%高、中国石油化工(00386.HK)が1.60%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.02%高と、三大石油株が上昇。

 また、今後の業績回復を織り込み、主要カジノ大手が堅調。新濠国際(00200.HK)が4.08%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.93%高、ウィンマカオ(01128.HK)が1.80%高と買われた。「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)のテスト作業がすべて完了し、早ければ週内のスケジュール発表、21日の取引スタートという見通しが浮上。これを材料に証券セクターも堅調で、中国銀河証券(06881.HK)が2.59%高、香港交易所(00388.HK)が1.45%高、海通証券(06837.HK)が0.87%高で引けた。

 一方で香港系不動産株が急落し、ハンセン指数の上値を重くした。香港当局が住宅取引にかかる印紙税率を引き上げたことがパニック売りを引き起こし、新鴻基地産(00016.HK)が9.87%安、新世界発展(00017.HK)が9.02%安、長江地産(01113.HK)が8.80%安など、ハンセン指数構成銘柄の下落率上位を独占した。個別では中国の大手投資銀行である中金公司(03908.HK)が2.06%安とさえない。筆頭株主から総合証券大手の中国中投証券有限責任公司を買収する計画を発表。だが、買収額の高さや、対価株の発行による希薄化などが嫌気された。(中国部・畦田)

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