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【11月4日の中国本土市場】
2016.11.04 17:41
主要指数は上海B株を除き、小幅に反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.11％安の3125.31ポイント、A株指数が0.11％安の3272.24ポイントだった。一方のB株指数は僅差で続伸し、0.11％高の345.42ポイント。深セン市場は小幅に反落し、A株指数が0.21％安の2162.61ポイント、B株指数が0.31％安の1163.72ポイント。両市場の売買代金は前日比で約12％減少し、概算で5664億元に後退した。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億6000万元の売り越しだった。
週末の本土市場は高値警戒感が強い一日だった。上海総合指数は前場で底堅い場面もあったが、概ね前日終値を挟んで弱含み、最終的に小幅安で引けた。両市場全体で半分以上の銘柄が下落。来週に投開票を控えた米大統領選の不透明感が一段と高まったことで世界的にリスクオフの展開となり、本土の個人投資家の心理を重くした。前日のニューヨーク原油先物が5営業日続落したことも悪材料視された。それでも、中国人民銀行（中央銀行）による資金供給に加え、10月の堅調な中国のPMIが支援材料になり、指数の下げ幅は限定的だった。
金鉱株の一角に利益確定売りがみられ、山東ゴールド（600547.SS）が3.13％安、西部黄金（601069.SS）が1.86％安、紫金砿業'A'（601899.SS）が1.47％安。海外での大型受注を材料に前日買われたインフラ建設大手の中国鉄建'A'（601186.SS）だが、本日は1.31％安と調整。ほかの建設株も調整し、中鉄二局（600528.SS）が3.73％安、中国交通建設'A'（601800.SS）が2.83％安に沈んだ。証券セクターも戻り売りに押され、華泰証券'A'（601688.SS）が2.51％安、国金証券（600109.SS）が1.39％安、招商証券'A'（600999.SS）が1.03％安。
一方で石炭価格の上昇トレンドを好感し、石炭最大手の神華能源'A'（601088.SS）が1.87％高。永泰エナジー（600157.SS）が1.86％高、陽泉煤業（600348.SS）が1.22％高、平煤（601666.SS）が0.96％高など、石炭株が堅調だった。個別ではメディア株の新華文軒'A'（601811.SS）が6.79％高。親会社による株式買い増しが好感された。
B株市場もA株に連れ安し、値下がり銘柄の方が多かった。上海B株では天津天海投資（900938.SS）が2.11％安に沈み、下落率1位。米国のIT機器販売大手の買収計画を対米外国投資委員会（CFIUS）が承認したと発表して前日買われたが、本日は利益確定売りに押された。一方、深センB株では「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）関連の思惑買いが地場系の中小型株に入り、深セン深宝実業（200019.SZ）が上昇率1位の6.63％高で引けた。（中国部・畦田）
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