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【11月2日の香港市場】
2016.11.02 18:05
主要指数はそろって大幅安。ハンセン指数は前日比1.45%安の2万2810.50ポイント、レッドチップ指数は1.32%安の3743.47ポイントと、大幅に反落。H株指数は3日ぶりに大きく下落し、1.91%安の9519.87ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%下落し、概算で546億5000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は買い越しに転じ、買越額は7億400万元だった。
ニューヨーク市場は米大統領選挙をめぐる不透明感を背景に、ダウ平均が4日続落。ドナルド・トランプ氏が優位という世論調査が伝わり、投資家の警戒感が強まった。こうした外部環境を背景に、香港の主要指数は低く寄り付き、軟調な値動きに終始。ダウ平均先物が大きく下げたことが逆風となった。ハンセン指数の終値は節目の2万3000ポイントを割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから様子見ムードが強く、メインボードの売買代金は4日ぶりに600億HKドルを下回った。「港股通」は昨日まで売り越しが続いたが、香港市場の大幅調整を狙った買いが入り、本日は買い越しとなった。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。昨日は堅調だった本土系銀行株が大きく下げ、中国建設銀行(00939.HK)が下落率1位の2.42%安だったほか、中国工商銀行(01398.HK)が2.10%安、中国銀行(03988.HK)が1.98%安、交通銀行(03328.HK)が1.83%安。原油相場の下落を受け、本土系石油株の下げも目立った。中国石油天然気(00857.HK)が下落率3位の2.22%安、中国石油化工(00386.HK)が1.89%安だった。
一方、上昇したのは蒙牛乳業(02319.HK)の0.54%高のみ。消費関連株は下げ渋り、恒安国際(01044.HK)が前日比変わらず、中国旺旺(00151.HK)が0.41%安だった。
そのほかの銘柄では、産金株が堅調。招金砿業(01818.HK)が7.36%高、中国黄金国際(02099.HK)が5.82%高、紫金砿業(02899.HK)が5.66%高。米大統領選挙をめぐる警戒感を背景に、金相場が上昇したことを好感した。
個別の材料があった銘柄では、イ柴動力(02338.HK)が0.51%高。ドイツ子会社のKIONが物流自動化システムの世界大手を買収したことが材料視された。華夏動漫形象(01566.HK)は11.36%高。アミューズメント施設「ジョイポリス」の運営会社をセガサミーホールディングスから買収すると発表し、これを好感した。五砿資源(01208.HK)は株主割当増資の計画を嫌気して11.70%安だった。(中国部・千原)
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