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【11月1日の香港市場】
2016.11.01 18:03
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.92％高の2万3147.07ポイント、レッドチップ指数は0.83％高の3793.63ポイントと、いずれも6日ぶりに反発。H株指数は大幅に続伸し、1.53％高の9706.20ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約6％増加し、概算で656億2500万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は本日も売り越しとなり、売越額は5億4500万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続落。今週にかけて金融政策をめぐる各国中央銀行の会合や重要統計の発表が続くうえ、来週は米国大統領選挙が控えていることから小動きとなった。一方、本日の香港市場は主要指数が小高く寄り付き、朝方にかけて上げ幅を拡大。10月のCFLP製造業PMIや財新中国製造業PMIがそろって51.2となり、市場予想を大幅に上回ったことを好感した。いずれも2年3カ月ぶりの高水準だったことから、中国本土系の銘柄を中心に買われた。その後も主要指数は安定的に推移。ハンセン指数は3日ぶりに終値で2万3000ポイントを回復した。
ハンセン指数の構成銘柄では、神華能源（01088.HK）が上昇率1位の6.44％高。足元の業績が好調ななか、石炭需要が高まる冬場を迎えることを受け、アナリストが投資判断をポジティブな評価を示したことが材料視された。マカオのカジノ株も買われ、サンズチャイナ（01928.HK）が上昇率3位の2.81％高、銀河娯楽（00027.HK）が2.19％高。10月のマカオのカジノ収益が前年同月比で8.8％増となり、大方の予想を上回ったことを好感した。このほかPMIの上振れを受け、幅広い銘柄が買われた。
一方、AIA（01299.HK）が0.91％安となり、2日連続で下落率1位。投資性の強い生命保険商品を本土住民が香港で購入する際に、銀聯カードが使用できなくなったことが、引き続き売り材料視された。
そのほかの銘柄では、A株増資計画を発表した広州汽車（02238.HK）が2.87％高。調達資金は新エネルギー車の開発などに充てるという。再編計画の概要を明らかにした重慶鋼鉄（01053.HK）は3.62％高だった。（中国部・千原）
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