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【11月1日の中国本土市場】
2016.11.01 17:23
主要指数はいずれも小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.70％高の3122.43ポイント、A株指数が0.70％高の3269.24ポイントと、5営業日ぶりに上昇。B株指数は3日ぶりに反発し、0.59％高の344.72ポイントだった。深セン市場はいずれも5日ぶりの反発で、A株指数が1.11％高の2168.85ポイント、B株指数が0.32％高の1165.95ポイント。両市場の売買代金は前日比で約1割増加し、概算で4838億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億6300万元の買い越しだった。
本土市場は8割の銘柄が上昇。上海総合指数は堅調に推移し、後場で上げ幅をやや広げた。本日午前に発表された10月のCFPLの中国製造業と非製造業のPMIはいずれも9月実績を上回った。民営企業の景況感をより反映する財新発表の製造業PMIも市場予想を大きく上振れ。良好な景況感指数が投資家心理の改善につながった。一方で産油国同士の減産合意の調整難航を受けて原油相場の先安感が強まり、これがA株市場の上値を重くした。
国棟建設【売付のみ】（600321.SS）がストップ高で大引けするなど、資産再編への思惑買いが業績不振の中小型株に入った。杏花村汾酒【売付のみ】（600809.SS）が4.61％高、安徽口子酒業（603589.SS）が1.70％高、今世縁酒業（603369.SS）が0.82％高など、酒造セクターに製品価格引き上げ期待の買いがみられた。自動車大手の広州汽車'A'（601238.SS）はA株増資の計画を明らかにして本日から取引を再開。増資による希薄化懸念も限られ、調達資金を投じた新エネルギー車の研究開発加速への期待から、3.35％高で引けた。官民パートナーシップ（PPP）を積極活用した都市軌道交通の建設加速の方針を中央政府が示し、中国中鉄'A'（601390.SS）が2.14％高、四川路橋建設（600039.SS）が1.14％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が0.74％高など、建設セクターが堅調。このほか、製薬セクターも好調に推移し、広州白雲山医薬'A'（600332.SS）は8.81％高と好調だった。
他方、石炭株の一角が軟調。石炭の指標価格が高値更新を続ける中で在庫の増加も伝わり、石炭相場の過熱感が警戒された。陝西煤業【売付のみ】（601225.SS）が1.37％安、陝西黑猫焦化（601015.SS）が1.26％安、大同煤業（601001.SS）が1.04％安。
B株市場はA株に連れ高。上海B株の値下がりは4銘柄にとどまった。貿易会社の上海物資貿易（900927.SS）は前日に発表した16年通年の黒字転換見通しを支えに、2.60％高。深センB株も値上がり銘柄の方が多く、深セン物業発展（200011.SZ）は16年での大幅増益の見通しが好感されて、1.21％高で引けた。（中国部・畦田）
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