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【10月31日の中国本土市場】
2016.10.31 17:27
主要指数はいずれも小幅に続落。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.12%安の3100.49ポイント、A株指数が0.12%安の3246.25ポイントと、4日続落した。B株指数は続落し、0.53%安の342.68ポイント。深セン市場はいずれも4日続落し、A株指数が0.08%安の2144.90イント、B株指数が0.13%安の1162.15ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約15%減少し、概算で4352億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億3300万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は膠着感が鮮明な一日になった。上海総合指数はマイナス圏での小動きに終始。節目の3100ポイントを下回るかたちでもみ合ったが、終値はかろうじて同台に乗せた。両市場全体では値下がり銘柄の方が幾分多い程度。上場企業の1-9月期決算の発表が集中するなか、個別に売り買いが交錯し、全体としての方向感はやや乏しかった。中国共産党中央政治局の会議で、資産バブルの抑制に全力を傾ける方針を決定。また、中国証券監督管理委員会(CSRC)の会議でも資本市場への監督管理を強める考えが明らかとなった。これにより証券行政のさらなる引き締めへの警戒感が燻り、全体の地合いを重くした。
業績の先行きが警戒され、造船セクターが低迷。1-9月期で赤字を計上した中国船舶(600150.SS)が3.05%安に沈んだ。中船防務'A'(600685.SS)と船舶重工(601989.SS)とはいずれも黒字に転換したものの、本業の先行き不透明感から株価も下落。原油価格の下落も加わり、石油セクターが軟調。中国石油天然気'A'(601857.SS)は通年での業績悪化見通しを受けて0.54%安に沈んだ。資源セクターのオルドスリソーシズ'A'(600295.SS)は1-9月期の営業減益を受けて4.91%安。観光関連株もさえず、中青旅(600138.SS)は1-9月期で減収に沈んだことが織り込まれ、2.69%安で引けた。家電大手の青島ハイアール(600690.SS)も小幅減益の1-9月期決算が投資家心理を悪くし、2.15%安で低迷した。
一方で不動産株の万通地産【売付のみ】(600246.SS)がストップ高。主要株主による公開買付(TOB)の日程を発表して本日取引を再開し、買いが膨らんだ。金相場の堅調見通しを追い風に、山東ゴールド(600547.SS)が2.85%高、赤峰黄金(600988.SS)が2.48%高、中金ゴールド(600489.SS)が2.38%高と、金鉱株が上昇。原油安と人民元高が同時進行し、航空大手の中国南方航空'A'(600029.SS)が1.12%高と買い戻された。同社に関しては、1-6月期の2ケタ減益から一転して、1-9月期で2ケタ増益に転換したことも好感された。
なお、B株市場は値下がり銘柄の方が多く、上海B株では流通大手の上海百聯集団(900923.SS)が2.57%安に沈み、下落率1位となった。1-9月期の2ケタ減益が悪材料された。(中国部・畦田)
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