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【10月28日の香港市場】
2016.10.28 17:56
主要指数はいずれも4日続落に沈んだ。ハンセン指数は前日比0.76％安の2万2954.81ポイント、H株指数は0.97％安の9515.32ポイント、レッドチップ指数は0.82％安の3789.33ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約16％増加し、概算で683億4200万HKドルだった。なお、「港股通」（上海経由の香港株投資）は5億8800万元の買い越しだった。
前日の米国株市場は長期金利の上昇や一部の企業決算が嫌気され、ダウ平均は小幅に続落。また外為市場で米ドル高が進んだ。外部環境が不透明の中で週末の香港株市場は昨日に続いて軟調な地合いに終始。ハンセン指数は前場こそ下げ幅は限られたが、後場で節目の2万3000ポイントを割り込むと、回復できずに大引け。終値ベースで約2カ月ぶりに大台を割り込んだ。また、H株指数は9600ポイント、レッドチップ指数も3800ポイントという節目の水準をいずれも守れずに大引け。本日も外為市場で人民元安が進行し、投資家心理を圧迫した。米国の年内利上げの観測や中国の一部企業の業績悪化なども材料視された。
生保最大手の中国人寿保険（02628.HK）が1－9月期の大幅減益の決算を明らかにし、2.62％安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位。これを嫌気し、同業の中国太平（00966.HK）が1.93％安、太平洋保険（02601.HK）が1.40％安、新華人寿保険（01336.HK）が0.87％安とさえなかった。大手銀行の中国建設銀行（00939.HK）は1－9月期でも経常収益の減少が続き、1.23％安で大引け。中国銀行（03988.HK）も資金利益の減少が続いて1.14％安だった。ほかの銀行株も業績不安から低迷し、まもなく決算を発表する招商銀行（03968.HK）は1.47％安。
また、電力セクターも業績の減速感が鮮明となり、華潤電力控股（00836.HK）が3.42％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。人民元安による為替損失の拡大が警戒され、製紙・航空株も下げが目立った。山東晨鳴紙業'H'（01812.HK）が3.65％安、1－9月期で好業績を記録した中国東方航空（00670.HK）も2.50％安に沈んだ。
一方で石炭価格の先高感は続き、最大手の神華能源（01088.HK）が0.61％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。また、内需・消費関連の一角も堅調だった。安踏体育用品（02020.HK）は主力ブランドが7－9月期で2ケタ増収だったことを手がかりに、8.37％高と好調。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）は2.02％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。（中国部・畦田）
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