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【10月28日の中国本土市場】
2016.10.28 17:09
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.25%安の3104.27ポイント、A株指数が0.25%安の3250.15ポイントと、3日続落となった。B株指数は反落し、0.70%安の344.52ポイント。深セン市場はいずれも3日続落し、A株指数が0.77%安の2146.71ポイント、B株指数が0.58%安の1163.73ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約13%増加し、概算で5112億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億1600万元だった。
週末を迎え、上海総合指数は方向感を欠いた。朝方にかけて上げ幅を拡大し、本日の高値を付けたところで戻り売りに押され、下げに転じた。わずかに前日比プラスで前場を終了したが、後場は前日終値を挟んで一進一退。終盤で売りが膨らみ、本日の安値付近で引けた。ただ、3100ポイント割れは回避できた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割の銘柄が下落した。両市場合計の売買代金は5000億元台に回復した。
上海A株市場は、幅広い銘柄が売られたが、主力の銀行株、石油株、保険株が総じて堅調で、上海総合指数の下げ幅縮小に寄与した。うち16年1-9月期決算を発表した銘柄では、1.19%増益の中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.57%高。業績が大方の見通し通りだったうえ、不良債権比率も低下し、買い安心感が強まったもようだ。12.64%増益の中国石油化工'A'(600028.SS)は0.60%高。川下の精錬・化学部門の業績が好調だったことが評価された。17.05%増益の平安保険'A'(601318.SS)は0.99%高。大方の予想を上回る内容だったことを好感した。また、寧波建工(601789.SS)が再編計画を材料にストップ高だった。
上海B株市場は全体の8割近くの銘柄が下落。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の2.16%安となり、上海B株指数の重荷となった。115.82%増益の16年1-9月期決算を発表したが、利益確定売りに押された。
深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が下落。こうしたなか約6カ月ぶりに売買を再開した*ST海南珠江控股(200505.SZ)がストップ高。北京糧食集団有限責任公司との資産交換計画が材料視された。また、16年1-9月期決算が31.96%増益だった山東航空(200152.SZ)が、上昇率2位の2.44%高だった。(中国部・千原)
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