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【10月27日の香港市場】
2016.10.27 18:30
主要指数はいずれも3日続落に沈んだ。ハンセン指数は前日比0.82％安の2万3132.35ポイント、H株指数は0.92％安の9608.91ポイント、レッドチップ指数は1.05％安の3820.69ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約13％増加し、概算で587億4400万HKドル。なお、「港股通」（上海経由の香港株投資）は8億4500万元の買い越しだった。
石油輸出国機構（OPEC）減産合意への懐疑的見方が強まり、前日のニューヨークWTI原油先物は続落。これが海外投資家の新興国市場へのリスクオフにつながり、本日の香港市場も昨日に続いて売りに押された。オフショア人民元レートが最安値を更新し、これも投資家心理を悪くした。主要指数はいずれも続落して大引け。
それでも、政策期待や一部企業の好決算に加え、良好な米国経済の動向などが支援材料になり、終値ベースではハンセン指数は2万3000ポイント、H株指数は9600ポイント、レッドチップ指数は3800ポイントという節目の水準を維持できた。
原油安を嫌気し、三大石油株が続落。中国海洋石油（00883.HK）が2.67％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.99％安、中国石油化工（00386.HK）が1.38％安に沈み、全体の地合いも悪くした。国内の石炭先物価格が大きく調整したことから、中煤能源（01898.HK）が4.70％安、ヤン州煤業（01171.HK）が4.53％安、神華能源（01088.HK）が2.06％安と、石炭株も続落。自動車セクターも将来の業績減速への警戒感から続落し、民営大手の長城汽車（02333.HK）が4.31％安と二日続けてきつい下げだった。
一方、香港の発券銀行でもある中銀香港（02388.HK）が0.91％高としっかり。7－9月期の堅調な業績に加え、資産売却の方針を正式に発表したことも材料視された。長江地産（01113.HK）は上海市の不動産売却で多額の利益を計上する見通しとなり、0.63％高。非鉄金属株の一角が堅調で、中国アルミ（02600.HK）は1－9月期の黒字転換があらためて材料視されて1.69％高。
このほか、個別では香港系アパレルメーカーの聯泰控股（00311.HK）が本日取引を再開し、68.10％高と急騰した。国有企業による公開買付（TOB）や非中核事業売却の計画が刺激材料になった。石油採掘設備メーカーの山東墨龍石油機械（00568.HK）は通年での黒字転換見通しを支えに、1.29％高で引けた。（中国部・畦田）
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