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【10月27日の中国本土市場】
2016.10.27 17:18
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.12%安の3112.34ポイント、A株指数が0.12%安の3258.55ポイントと、小幅に続落。B株指数はわずかに反発し、0.01%高の346.96ポイント。深セン市場はいずれも続落し、A株指数が0.05%安の2163.54ポイント、B株指数は0.75%安の1170.61ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約17%減少し、概算で4539億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は5億4000万元だった。
上海総合指数は低く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場の中盤で節目の3100ポイントを割りそうになったところで押し目買いが入り、終盤にかけて下げ幅を縮めた。上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄の方がわずかに多かった。両市場合計の売買代金は5日ぶりに5000億元を下回った。
国家統計局が工業企業の利益総額を発表。1-9月の累計は前年同期比8.4%増だったが、9月単月の伸び率は前月に比べ11.8ポイント低下し、前年同月比7.7%増にとどまった。こうしたなか外国為替市場ではオンショア人民元(CNY)の基準値が前日に比べ元安水準で決まり、オフショア人民元(CNH)の対米ドルレートも、中国政府の防衛ラインと言われる1米ドル=6.8元近くまで下落した。国内の銀行間市場ではSHIBOR(上海銀行間貸出金利)がさらに上昇。中国人民銀行(中央銀行)は本日の公開市場操作を通じ、約1000億元に上る資金を市中銀行に供給した。
上海A株市場では大型の銀行株、石油株、保険株が軟調となり、上海総合指数の重荷となった。16年1-9月期決算が2.48%増益だった中国銀行'A'(601988.SS)は0.58%安。石炭株も軒並み調整した。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が上昇。上海B株市場では純粋B株の一角が買われ、大化集団大連化工(900951.SS)が3.35%高、恒天凱馬(900953.SS)が1.92%高となり、上昇率1~2位に並んだ。また、16年1-9月期決算が190.44%増益だった上海大名城(900943.SS)が1.88%高となり、上昇率3位だった。
深センB株市場は全体の6割あまりの銘柄が下落した。16年1-9月期決算を発表した自動車株がそろって下落。14.81%増益の長安汽車(200625.SZ)が下落率2位の3.48%安だったほか、29.01%減益の江鈴自動車(200550.SZ)が0.85%安となり、深センB株指数の重荷となった。(中国部・千原)
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