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【10月26日の香港市場】
2016.10.26 18:12
主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比1.01％安の2万3325.43ポイント、H株指数は1.41％安の9698.85ポイント、レッドチップ指数は1.03％安の3861.27ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約6％減少し、概算で521億1300万HKドル。なお、「港股通」（上海経由の香港株投資）は11億6800万元の買い越しだった。
減産合意に対する複数の産油国の消極的発言を受けて、前日のニューヨークWTI原油先物が節目の50ドルを割り込んだ。これを嫌気し、同日のダウ平均も調整して大引け。これにより外部環境が悪化すると、本日の香港株市場は売りに押された。引き続き人民元の先安感が根強いほか、上場企業の1－9月期決算なども個別に悪材料視された。主要指数はいずれもマイナス圏での値動きに終始。後場は徐々に下げ幅を広げ、本日の安値圏で引けた。
原油安が悪材料となり、中国石油化工（00386.HK）が2.20％安、中国石油天然気（00857.HK）が2.12％安、中国海洋石油（00883.HK）が2.05％安と、三大石油株がハンセン指数構成銘柄の下落率3～5位を占めた。国内の石炭価格の上昇圧力は続くものの、原油安を受けて石炭大手にも利益確定売りがみられ、ヤン州煤業（01171.HK）が2.06％安、神華能源（01088.HK）が1.55％安。
また、自動車セクターも低迷。民営大手の長城汽車（02333.HK）は2ケタ増収益の1－9月期決算を発表したものの、11.46％安と急落した。高値警戒感に加え、決算内容が予想を下回ったとして複数の投資銀行がレーティングを引き下げ、これが嫌気されたもようだ。吉利汽車（00175.HK）が3.19％安など、ほかの自動車株も連れ安。製紙大手の山東晨鳴紙業'H'（01812.HK）も大幅増益の決算内容となったが、多額の賠償金支払いのリスクが浮上して3.44％安に沈んだ。
一方でマカオのカジノ株が引き続き堅調だった。銀河娯楽（00027.HK）は7－9月期の業績改善を手がかりに1.90％高。サンズチャイナ（01928.HK）は1.28％高と連れ高し、ハンセン指数構成銘柄の中で数少ない上昇銘柄となった。インドでの需要拡大を織り込み、金相場が上昇。これを支えに、招金砿業（01818.HK）が3.87％高、紫金砿業（02899.HK）が3.30％高と、金鉱株が上昇した。（中国部・畦田）
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