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【10月26日の中国本土市場】
2016.10.26 17:16
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.49％安の3116.31ポイント、A株指数が0.49％安の3262.72ポイントと、4日ぶりに反落。B株指数は3日ぶりに下落し、0.37％安の346.91ポイントだった。深セン市場はいずれも3日ぶりに反落し、A株指数が0.40％安の2164.82ポイント、B株指数が0.29％安の1179.51ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約2％増加し、概算で5473億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は3億100万元の買い越しだった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場も軟調に推移した。上海市場は全体の6割半の銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の6割だった。外国為替市場ではオンショア人民元（CNY）の基準値が4日ぶりに下げ止まった。国内の銀行間市場ではSHIBOR（上海銀行間貸出金利）が上昇。中国人民銀行（中央銀行）は本日の公開市場操作を通じ、約1250億元に上る資金を市中銀行に供給した。
上海A株市場では主力の銀行株が総じて売られ、上海総合指数の重荷となった。銀行が販売している高利回りの理財商品に対する監督強化を中国人民銀行が検討していると外電が報じ、これが売り材料となった。銀行の簿外にある理財商品を貸借対照表に反映させるよう要求しているという。なお、理財商品の規模は2016年6月末で約26兆3000億元に達していると言われ、リスクが日増しに高まっている。また、海外原油相場の下落を受け、二大石油株もそろって下落した。
こうしたなかスポーツ関連株が買われ、中体産業（600158.SS）がストップ高だったほか、貴人鳥（603555.SS）が4.04％高。「健康中国2030」の計画綱要が発表され、健康サービス業を2020年までに8兆元規模に拡大し、2030年までには16兆元規模とする目標が示され、これが材料視された。また、酒造株の上昇が目立ち、老白干酒業（600559.SS）が8.29％高、杏花村汾酒【売付のみ】（600809.SS）が5.45％高だった。このところ堅調だった石炭株は軒並み調整した。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落。上海市政府系銘柄の下げが目立った。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割だった。（中国部・千原）
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