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【10月25日の中国本土市場】
2016.10.25 17:17
主要指数はそろって小幅高。上海市場は上海総合指数が前日比0.11%高の3131.93ポイント、A株指数が0.11%高の3279.10ポイントと、小幅に3日続伸。B株指数は続伸し、0.34%高の348.21ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、A株指数が0.36%高の2173.60ポイント、B株指数が0.23%高の1183.01ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約5%減少し、概算で5388億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9億5600万元の買い越しだった。
上海総合指数は寄り付きから弱含み。上げに転じる場面もあったが、概ねマイナス圏で推移。取引終了間際に買いが入り、本日の高値付近で引けた。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割あまりだった。米国の利上げ見通しを背景に、本日もオンショア人民元(CNY)の基準値が前日比で元安方向に決まった。国内の銀行間市場ではSHIBOR(上海銀行間貸出金利)が上昇。中国人民銀行(中央銀行)は本日の公開市場操作を通じ、約1700億元に上る資金を市中銀行に供給した。
こうした環境のなか、上海A株市場では上海城投【売付のみ】(600649.SS)が2日連続のストップ高。会社再編計画が引き続き材料視された。昨日は大幅高だった石炭株が続伸。陝西煤業【売付のみ】(601225.SS)が9.24%高、中煤能源'A'(601898.SS)が7.00%高。上海市政府系の銘柄も上昇が目立ち、上海市天宸【売付のみ】(600620.SS)が7.93%高、上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)が7.13%高だった。一方、建設関連株などが軟調だった。主力の銀行株が、国有四大銀行は堅調だったが、そのほかは総じて軟調。二大石油株もそろって下落。保険株はまちまちだった。16年1-9月期決算を発表した銘柄では、148.33%増益の宝山鋼鉄(600019.SS)が2.15%高、22.67%増益の南京銀行(601009.SS)が0.09%安だった。
上海B株市場と深センB 株市場はいずれも全体の6割の銘柄が上昇した。上海B株市場では上海錦江国際実業投資(900914.SS)がA株に追随する格好となり、上昇率1位の3.75%高。昨日ストップ高だった上海陽晨投資(900935.SS)は続伸し、本日は上昇率3位の2.21%高だった。一方、昨日は大幅高だった純粋B株が売られ、恒天凱馬(900953.SS)が1.41%安、上海匯麗建材(900939.SS)が1.32%安となり、下落率1~2位に並んだ。(中国部・千原)
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